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職場⇔家の往復だけだったワーカーホリックのOLが、念願の友達を手に入れた話

「友達がいない・・・」と思うようになったのはいつからだろう。

子供の頃は、毎日たくさんの友達に囲まれていた。
小学校の時も、中学高校も、大学の時も。毎日友達と遊ぶのが当たり前で、自分のことを一人ぼっちなんて思ったこともなかった。

でもいつからだろう。私には、友達がいない。
それは気楽だけど、本当はとても悲しい。

これは、そんな私が、「友達」を取り戻すお話。

社会人になってから、私は仕事が楽しくてのめり込みすぎて、気付いたら気軽に連絡できる「友達」がいなくなっていた。
面白いことがあった時、なんとなく寂しくて誰かと話したい時、誰に連絡したらよいかわからずスマホを握りしめて愕然とする。

それでも仕事は好きだったし、友達とは違うけど会社での人間関係は良好で飲み会も多かったし、それなりに充実した生活だった。
毎日が会社と家の往復だけだとしても、それなりに楽しい人生だと思っていた。

そう、それなりに。
時々溢れそうになる寂しさには、見ないふりして蓋をした。

そんな風に自分の心をスルーして生きていたのだけど、ある日心の琴線にとあるものが触れた。
朝会社に向かう山手線の広告で見かけた小田桐あさぎさん。
「あさぎ」って名前が可愛くて記憶に残っていて、何の気なしに検索してYouTubeにたどり着き、無料講座の動画を見たのだ。
そして、私はあさぎさんの言葉に心を撃ち抜かれることになる。


「あなたの理想が叶ってないのは、自分の本音で生きてないから」
「理想を叶えられるのは、素直に自分の本音に手を伸ばした人だけ」
「一番大事なことは、人を信じること。自分にも人にも、『全部いいんだよ、大丈夫だよ』って言ってあげること」
「今の世の中は、人を信じられる人が少ない。なんでか?人に信じてもらったことがないから」
「何があっても絶対に、私はみんなを嫌いにならない。だから自分を信じて、本音で生きて」


「それなりの生活」で満足してるふりをしてた自分を突き付けられた気がした。
いつも感じていたうっすらとした孤独感は、仕事が忙しいせいじゃなく、紛れもなく自分のせいだ。

私はどちらかと言うと空気が読める方なので、周りの人がどういう気持ちでいるかが常に気になってしまう。
嫌われるのが怖いというか、嫌な思いをしてる人が周りにいるのがいたたまれない。自分が我慢した方が楽なのだ。

そうやってうまく立ち回ってるつもりで、無意識に周囲に壁を作っていた。
人を全然信頼できてなかった。

こういうの、もうやめようと思った。
だって私はみんなに好かれたいわけじゃない。
たった一握りの友達がほしいのだ。

そんな私へあさぎさんのダメ押しの一言。

「自分の思った通りにすればいいんだよ。
 そうして自分の周りに残った、自分を好きな人とだけ付き合っていけばいいんだよ」


私は、少しずつ「周りを信頼して自分の本音を出す」練習を始めた。

具体的には、
✔︎ 自分の好きなものを好きと明言する
✔︎ 欲しいものは欲しいと宣言する
✔︎ 好きな人に自分から話しかける 
✔︎ 無理に笑わない、話したくないことは話さない
✔︎ 「周囲を頼ることが苦手」と打ち明ける
✔︎ 「家族との関係に長年悩んでいる」と打ち明ける
✔︎ 気分が乗らない誘いにはいかない(例え直前でも)
などなど。

こうして並べるとシンプルだけど…子供の頃は簡単にできてたはずのことが、なぜかとっても難しかった。
正直怖かったし、戸惑ったし、恥ずかしかった。
心の中で「こんなことしてごめんなさい・・・」と何度も謝った。
でも、あさぎさんの「どんなことも練習の積み重ねでしかできるようにならない」って言葉を胸にがんばった。

その結果…2ヶ月くらいで私の内と周囲に変化が起きた。
少しずつ、「なんでも受け止めてくれる」と思える友達ができたのだ。
「こんなんで大丈夫かな・・・引かれないかな・・・」と思っていたことが全部受け入れてもらえた安堵感、安心感、ちょっとした拍子抜け感。

私は心がささくれると、「世の中全部敵」みたいに思ってしまうことがあったのだけど、そう思うことが徐々に減っていって、一人でいてもただただ楽しいって感じる時間が増えた。

自分次第で世界は楽しくなることを知った。


具体的に変わったこと

■毎週遊びの予定でスケジュールが埋まるように!
休日は寝るか家事か仕事をしていた私が、「あれやりたい」「これやりたい」って気軽に人に言うようになったら、毎週遊びに出かけるようになった。

・「花火したい!」⇒海辺のログハウスへみんなで合宿
・「旅行行きたい!」⇒パウダースノーの雪山にスキー&スノボ
・「明日暇になっちゃったから楽しいことしたい!」⇒急遽、友達の家のお庭でピクニック
・「なんか癒されたい…」⇒水族館でイルカショー
・「おいしいクラフトビール飲みたいな」⇒飲み会飲み会飲み会・・・

大人になってから、「言い出しっぺが企画しなくちゃいけないのでは…」みたいに思って面倒に思ってしまったり、他の人が企画してくれても気を遣うので段々言えなくなった。(私は企画は好きじゃなくて、当日楽しみたいだけ…)
でも、好き勝手やりたいことを言っていたら、企画が好きな人が率先してやってくれることを知った。
私は当日思いっきり楽しむ役割をすれば良い!感謝!

■人前で泣けるようになった!
ある時、心の中で何だかモヤモヤしていたタイミングで友達に「調子悪い?」と声をかけられて、思わず泣いてしまった。
大人になってから人前で泣いたことなかったので自分でもびっくりした。しかも理由は言語化できず、ただただ泣くという・・・
今までは人前で泣くとメンヘラだと思われる・・・とか、心配されてしまう・・・と思って我慢してた。そして人前で泣く人が嫌いだった。
でも、泣いてもみんな優しかったし、「なんで泣いてるかわからない」って正直に言ったら笑って放っておいてくれて、その距離感が心地よかった。
この時、「少しは人を信頼できるようになったってことかな?」って思えた。

◾️人に優しくなった
自分に優しくなったら、周りにも優しくなれた。
自分を優先してたら、いいか悪いかわからないけど、例えば待ち合わせに遅刻することが多くなった。
でもみんな怒らない。優しい。感謝。
そうすると、自分も人の遅刻とかにイライラしなくなった。
それまでの私は、時間を守らない人が嫌いだった。
「なんで私だけ・・・!」みたいな変な被害妄想があったんだと思う。
それが抜けて、なんちゃっての表面的な優しさとは明らかに違って、人に愛を持って接することができるようになったと思える。
好きな人にだけだけど笑


私はわがままだし、だらしないし、すぐ泣くし、オタク気質だし、気分屋。
でもその素のままでいることを誓った。
そんな私を面白いって思ってくれる人だけと仲よくしようって決めた。
怖かったけど、覚悟を決めて飛び込んだ世界。

そしたらなんだかんだで大好きな人が増えた。
世界は優しいし楽しい。
自分が生きる世界は、本当に自分で決めることができるって大きな声で伝えたい。

とはいえ、まだまだ理想の人生まで道のりは長い。
「足るを知る」なんて言ってられない。
もっともっともっと。私は私のままで、全部を手に入れにいくのだ。


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