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コメダ珈琲・季節限定ジェリコ 加賀棒ほうじ茶の感想

コメダより、デザートドリンク「ジェリコ」の季節限定商品が発売された。

限定は2種類あるが、ここではジェリコ 加賀棒ほうじ茶の方を取り上げる。
ジェリコ クリームブリュレはこちら↓

●ジェリコとは?

ドリンクにコーヒージェリーを合わせ、その上に大量のホイップクリームを載せた、何とも罪深いドリンクのことである。
恒常販売のノーマルなジェリコは、ジェリコ 元祖と銘打たれている。

甘い!より先に苦い!が来るようなコーヒージェリー。アイスコーヒーもすっきりしているので、甘ったるさに辟易する心配は無用。最後まで飽きずに飲むことができる。
ホイップクリームを混ぜたり、氷が溶けたりするとだんだん苦味が和らいでしまうため、計算された苦味スタートなのだと思っている。

この元祖から派生して、様々な限定ジェリコが登場しているわけだ。

●ジェリコ 加賀棒ほうじ茶 

旨味のある一番茶の茎のみを焙じた香り高い加賀棒ほうじ茶と、ほろ苦いコーヒージェリー。
大人の和風な味わいをお楽しみください。

コメダ珈琲店HPより

ほうじ茶?お茶でしょ?不味そう…と思った人もいるだろう。だが和スイーツのお店では、抹茶と同じノリでほうじ茶を使用することもある。
ほうじ茶は甘さとの相性が良いのだ。

ちなみに姉妹店・おかげ庵でも、それを実感させられた。

おかげ庵のモーニング。右がほうじ茶オーレ。

私がおかげ庵で飲んだのは、ほうじ茶オーレ。ほうじ茶でオーレって訳が分からねえと思っていたのだが、これが優しい甘さで非常に美味しかった。

この経験から、ほうじ茶がデザートドリンクになる抵抗感はなかった。むしろおかげ庵で獲得したほうじ茶スキルを活かしたのだろうくらいに捉えていた。

前振りが長くなったが、いざ実食。

ジェリコって背が高いから撮るの難しい。

ほうじ茶パウダーのかかったホイップクリームをたっぷりすくい、口へ運ぶ。

か、香り高〜っ!

……と、心の中で叫んだ。ほうじ茶に香り高さを感じたのは人生で初かもしれない。
この程度の粉末量で、こんなにも香ばしいほうじ茶を感じられるとは…!

かつてコメダの抹茶シフォンを食べた際、抹茶の風味を一切感じなかった思い出が蘇る。同じ構成でほうじ茶シフォンを作れば、風味豊かなほうじ茶ケーキが出来上がるのではないだろうか?どうでしょうか、社員さん。

ホイップクリームの時点で感動しまくりだが、肝心のドリンク部分へ。
おかげ庵のほうじ茶オーレのごとく、甘くて優しいイメージを抱いていたのだが、実際は全然甘くなかった。
現実はそう甘くない、というコメダからのメッセージかもしれない。

濃厚なほうじ茶にコーヒージェリーが組み合わさって、大人の味わいになっている。甘さ控えめとかではなく、限りなく甘さがゼロ。
苦いコーヒージェリーから感じるわずかな甘みくらいだ。

半分くらい飲むと、ほうじ茶の濃さとコーヒージェリーの苦味が重たくなってくる。ここはホイップクリームの出番だろう。
上部に残っていたホイップクリームを、よ〜くかき混ぜて飲んでみる。ほうじ茶の濃さをまろやかにしたかったのだが……なんと、ほうじ茶成分がほとんど感じられない。
さっきまでめっちゃ主張してたのに!そんな急に消えることある!?ってくらい無くなってしまった。ホイップクリームってこんなに強いのか…。
ホイップクリームとコーヒージェリーの味だけだと、ただのジェリコ元祖である。

これから飲もうという人へ。ホイップクリームは一気に混ぜず、味を確認しながらちょっとずつ混ぜていくことをオススメする。

●余談

石川県はほうじ茶の聖地的なところであり、天皇に献上した棒ほうじ茶も存在するらしい。茶葉ではなく茎を用いることで、より香り高く、すっきりした味わいを出せるのだという。
ジェリコで感じた香り高さにも納得だ。

また、コメダは食材を扱う際、わりと産地にこだわっている。熊本のブルーベリーとか、お伊勢さんの和紅茶とか。
今回の加賀棒ほうじ茶も、ほうじ茶という素材を取り上げるにあたり、一番良いところの一番良いものを吟味して選んでくれたのだなぁと思った。

そんなことしてるから値段が上がっちゃうんだろ!?
でもこだわってくれてありがとう!美味しかったよ!!




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