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下町にある不動産屋さん

引っ越しの当日、引っ越し会社から3名の方が来てくれた。

4月半ばということで、人手も余っており、引っ越し代が安かった。ラッキー。

大家さんは怒っていたかもしれないけど、間に管理会社が入っていたので、直接会話せずに済んだ。第3者をいれたほうが、感情が入らなくて助かる。

断捨離をする前だったので、2LDKなのに荷物が多かった。引っ越し業者のなかでもベテランの1人が、新人にきつく当たっていて、怒られるたびにびくっとしてしまう。

お客さんには優しいのに、別人みたいに部下をしかる。接客業の上司によくいるタイプだ。客の目の前で怒る人はまだましで、いないところで延々と怒るタイプのほうがたちが悪い気がする。

接客業にいる怖い上司と不気味な社長

私も不動産会社で2か月働いたとき、サイコパスみたいな上司に当たった。

怖い上司は、元銀行員だったが、流れ流れて、不動産会社で働いていた。下町にある社員2人体制&アシスタントの小さい不動産にて。

社員は実質2人なのに、精神的にずっと苦しんでいる会社にいない社長と、社長の友達の税理士、弁護士など名前だけ貸してくれている人を足して、5人という求人の書き方をしていた。

社長は一時期、精神安定剤を多用しすぎたせいで、低体温症になってしまったという。それから、ちゃんと働かないようにしていると公言していた。自分は風の星座だから、強風の日は、海に行ってサーフィンをするとヤニでまっ茶色な歯を見せて笑っていた。

そのせいか、不思議な宗教にはまっていて、その訓示を客に見えないところに 貼っていた。私が入店する前に社員2人と社長は、手を後ろに組んで、大きな声で音読していた。毎日。

どうやら派遣会社から、その姿を派遣社員に見せないように注意されていて、私が早めに着いても入店できないように入口にカギをかけていた。

ブラック企業ってこんなん?

元銀行員の上司は、私の席の真後ろにたって、姿勢やパソコンのカーソルの場所、シュレッダーのかけ方まで指図する細かい性格の人だった。顔を近くに持ってきて臭い息をかぐのも嫌だったし。

一番意味不明なのが、書類の入力をしながら、契約書をホチキスで止めて、電話の受話器を同時に3つ取りながら、メモを残すという技を要求された。手が2本じゃ足りない。タコでも難しいと思う。

さらに客が来たら、電話を3本保留にしながら、お茶を入れないといけない。

この元銀行員も客のまでは、マリオネットみたいにピーンと糸でつられているように姿勢がよくなった。不自然な笑顔で、奥歯の銀歯が見えるくらい、口角を吊り上げていた。

でも、客が帰ったら、すごい怖かったし、常に私の行動に目を光らせていて、トイレに行く時間まで図られていた。

繁忙期を過ぎると、トイレ掃除や洗濯など業務内容と違うことも要求しだしたので、クレームを言った。こうゆうところがブラック企業っていうんだな。

第三者機関の重要性

繁忙期の2か月だけの契約だったのに、私が辞めようとすると激怒した。仕事を教えたのに、短期間で辞められたら困ると。

次々と人が辞める職場らしく、派遣会社の担当が、不動産会社には短期スタートだが長期に変更可能と言っていたようだ。

でも、辞めた。がっつり病みはじめていたので、派遣会社に事情を説明したら納得してくれた。
派遣会社の多くは、クライアント優先で派遣社員を物扱いするのだが、変な会社ということはわかっているうえで紹介していたのだろう。

とにかく、第三者機関があって助かった。これが直接雇用だったら、こうはいかない。派遣会社を利用する唯一のメリットといってもいい。

心身を壊してまで働く仕事はない。

生きるために仕事は必要だけど、仕事のために生きてるわけじゃない。

みなさんの出口がみつかりますように!

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