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14インチのMobile Workstationの可能性について考えてみた

最近に、ラップトップPC用の第12世代Intel Coreシリーズも販売開始されました。
そこで、少しずつではありますが、これらのCPUを搭載したラップトップPCも発表され、販売が開始されています。
そこで、Solidworksなどの3次元CAD用としての14インチMobile Workstationの可能性について考えてみました。

14インチMobile Workstationは存在しているのか?

まずは、現時点(2022年2月)で、14インチMobile Workstationは存在しています。
(1) Lenovo Thinkpad P14と(2) HP ZBook Firefly 14 inchの2つですが、3次元CADを満足に動かせる仕様となっていません。

(1) Lenovo Thinkpad P14では、CPUがRyzen™ 7 PRO 4750U、GPUが、MD Radeon™ グラフィックスです。
CPUは比較的高性能ですが、GPUが未知数。
YouTubeで、Solidworksはちゃんと動くというような動画をみたことがありますが、どうなんでしょう?

(2) HP ZBook Firefly 14 inchでは、CPUがCore™ i7-1165G7、GPUが、NVIDIA Quadro T500です。
CPUが、普通のラップトップPCに使われているものでパワー不足ですが、GPUは、Nvidia Quadro T500なので、ほぼ問題ないでしょう。

スペックがいまいちですが、あと一工夫が必要だと感じがします。

ゲーミング用ラップトップPCでは?

次に、販売開始された第12世代Intel Coreシリーズ搭載のゲーミング用ラップトップPCを考えてみます。

14インチに近いものですと、ASUS ROG Flow Z13(2022)になるかと思います。
CPUは、Core i9-12900H, Core i7-12700H, Core i5-12500Hの3種類、GPUは、NVIDIA® GeForce RTX™ 3050, NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 TiとIntel 内蔵GPUの3種類あります。
CPUは、末尾が"H"なので、パワーのある高性能なCPUで、3次元CADには十分です。
GPUは、ゲーム用なので、3次元CAD用GPUより性能は高い。しかも、2 in 1ラップトップなので、ディスプレイ側にマザーボード、CPU, GPU, RAMなどキーボード以外の機能を詰め込んでいるので、かなり、成立条件が厳しいはず。ディスプレイが13.4インチなので、さらに条件が厳しいです。

また、Appleの14インチMac Book Proというのもあります。
M1チップで、CPUもGPUも現時点では、最も高性能と言われています。
ただし、OSがMac OSなので、Windowsで使用するには、予め、Parallels Disktopなどをイントールする必要があります。
重量が大きいのも気になります。

14インチMobile Workstationの可能性は?

上記のことから考えると、3次元CADが動く14インチMobile Workstationの可能性はあると思います。
LenovoとHPは、すでに14インチでMobile Workstationと称しているPCがある。用途は違いますが、13.4インチのゲーミング用ラップトップPCが実現できています。RAMが16GBしか搭載されていないのが弱点ではありますが、普通のラップトップPCの形態にすると16GB以上の容量を搭載可能だと思います。

14インチMobile Workstationのスペック

では、筆者が考える14インチMobile Workstationの主なスペックを考えてみました。

CPU: Core i9-12900H, Core i7-12700H, Core i5-12500Hの3種類から選択
GPU: Nvidia Quadro T500(可能であればT1000も選択可能に)
RAM: 最大40GB(現行のThinkpad P14の最大容量)
ディスプレイ: 14インチ(1920x1200)
価格:300,000円(税込)以内

最後に、

1月以降、LenovoやHPからお電話があり、このあたりのことをお話して、是非、14インチMobile Workstationを発売して欲しいとお願いしました。


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