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JAAF公認ジュニアコーチ講習会に参加しました②

前回の投稿で前半戦となるオンライン講習についてお話させていただきました。

オンライン講習について知りたい方は、先にこちらをお読みください。


さて今回は、後半となる実技講習について体験してきましたので記事にさせていただきます。

まず、参加の前に準備するものですが、実技で使うハンマー投げのハンマーの工作を行います。
新聞紙やガムテープ、ロープなどを使って作りますが、実際に投げますのである程度は丈夫に作った方が良さそうです。
参加者の皆さんはそれぞれ、こだわりのあるハンマーを作って参加されていました。
また、オンライン講習でも使用しましたが、「陸上競技コーチングブック」と協会からメールで送られてくる「ジュニアコーチワーキングブック」を予習しておく必要があります。
というのも、今回は座学が少ししかなく、事前学習をしている前提でプログラムが組まれているからです。

陸上競技コーチングブック

いよいよ当日です。
会場により開始時間は異なるかもしれませんが、開始する30分前から受付が始まりました。
受付とハンマーの検定?確認?をして受付終了です。

最初にオンライン授業の復習のような座学が1時間あり、各種目の授業に入っていきます。
準備運動、短・中距離、ハードル、円盤投げ、砲丸投げ、長距離&競歩で1日目終了でした。
2日目は高跳び、棒高跳び、幅跳び、三段跳び、槍投げ、ハンマー投げで実技が終了して、最後にテストという内容でした。

実技の授業自体は、各種目のルールから始まり、安全面や事故の事例などの話、競技への導入、動きづくりやドリル、先生の実演や体験など多岐に渡って1時間で内容がびっしりです。
基本的には、その競技を実際に体験をするというのが趣旨ですので、かなり体は動かすと思っておいた方がよいかと思います。
ただし、怪我だけはしないように配慮してくれているので、体に痛みを伴った場合やリスクが伴う場合は、無理に行うことはないようです。

また、授業をしてくださる先生方については、各会場で違うとは思いますが、各種目の名のある方々が行ってくれています。
私が感じたのは、先生方も陸上競技の普及のため、子どもたちが安全に競技を楽しめるようにとの思いで、使命感に駆られて引き受けていただいているような気がします。
受講者は20歳以上ではありますが、年上の受講者や各学校所属の先生方がたくさんいる中で、非常にやりにくいと思います(苦笑)
受講していくな中で、先生方の熱い思いを感じることができたのも、この資格にチャレンジしてよかったなと思えることの一つでした。

これを二日間行うわけですが、一日目が終わってからの疲労感はやばかったです。普段から体を動かしている方には大したことはないかと思いますが、他種目の別の動きをする=普段使わない筋肉を使うわけですから体中が筋肉痛で大変なことになりました。

実技講習の悪天候での対応についてですが、雨だった場合には室内や雨天走路などで行うようです。その場合は、室内用シューズなどの準備をしていった方がよいかと思います。

全ての実技が終了をして、最後に筆記試験となります。
こちらについては、問題の内容等はSNSなどに掲載しないように何度も注意がされておりましたので、触れられる範囲だけになります。
4択の選択形式です。
おそらくこちらは一定点数が取れないと講習を全て受けていたとしても全てが不合格になるとのことですが、オンライン講習、実技講習を普通に受けて聞いてさえすれば落ちることはないと思います。
どちらの講習も、「ここ大事ですよ」と親切に教えてくれるところを赤線を引いておいて前日に見ておけば問題ないと思います。
コーチとしての常識的な問題、栄養学、スポーツ医学の問題が複数あり、あとは各種目からの問題が1題ずつといった感じでしょうか。

筆記試験が終了をして小休憩があり、筆記試験の結果は出ませんが大丈夫か否かは全体に伝えられます。
ただし、試験結果や実技講習の受講態度なども最終的に含めて日本陸連に報告されますので、すべてを含めて合否が後日通告される思います。

合格通知が届き、振り込みや諸手続きを経て晴れて公認ジュニアコーチとなれるわけです。
ただし、振り込みや手続きが完了して認定証?資格証?が交付されるのは実技講習を終えてから約7か月後になります。
最初の日本スポーツ協会のe-ラーニングの申し込みが三か月前と考えると取得まで約1年弱かかっています。
例えば実技講習が体調不良やコロナ、インフルエンザなどでも欠席してしまえば、すべてがリセットされるシステムなので、仕事の都合や家族の都合などでも突然起こって欠席した場合は不運としか言いようがありません。
そのことを踏まえたうえでチャレンジされた方がよいかと思います。

まとめ
今後、中学、高校はクラブチームや地域に指導が移行してくことになっていきますが、資格を取得している必要性が高まってきます。
過去の経験で指導をしている傾向が強かった陸上業界ですが、今後サッカーのようにライセンス制になり、資格なしは指導の現場に立ちづらくなる可能性もあるかと思います。
私もそれなりに選手として活動してきましたが、選手の実績=指導者・コーチという訳ではないように今回受講して感じたことです。
過去の経験だけを頼りに指導することは、悪いことではないですが、常に新しい知識を身に着けていくことで、現代にマッチした指導ができるのではないかと思いました。
何より、陸上競技の発展、子どもたちのために安全・安心に活動ができるようにコーチ・指導者も成長していくべきだと、今回あらためて感じることができました。
もっと、取得しやすいスタートコーチの資格も実施会場は増えているようですので、ぜひチャレンジしていただければと思います。

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