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わたしの人生の下り方を考えてみる

今日は、午前中美容院に行きました。
そこで読んだのが、一田憲子さんの『人生後半、上手にくだる』です。

先日のコーチングのとき、老後の孤独を意識し始めたことに気がつきました。そして、コーチからの一言。「この山をどう下るのか。下るところまでが山登りです。私も今年になって意識するようになりました。」
この言葉から、前々から気になっていたこの本を読んでみようと思ったのです。

人生を山登りに例えると、私はもう下りに入りかけているんだな~と思います。その山は高くはないけど、私にとっては決して楽な山ではなかったです。山を登っている時は、景色なんて見る余裕は全くなかった。でも、ある時から、自分の置かれた状況を冷静に見ているもうひとりの自分がいました。それが、2年前、コーチングに出会ったときからじゃないかと思います。

人生を下り始めるということは、そんな今まで「見なかったことに」してきたあれこれに、向き合うことなのかもしれないなあと感じています。でも、それは、結構しんどいことでもあります。これまでは、ある人はただがむしゃらに働ければよかったし、ある人はただ子育てに頑張ればよかった。

『人生後半、上手にくだる』

私は、しんどいながらもコーチングを通して、自分と向き合う時間をつくっています。今までの自分を振り返り、その時その時してきた決断を、否定ししないで、労ってあげること。そしたら、悪いことばかりでもなかったなと思ったり、昔とは違う考えの自分に気がついたりと新たな発見もあります。

著者の一田さんも人生後半のお楽しみを「統合」という言葉で表現されています。今までゲットしたものを点検し、並べ直し、再構築すること。
歳を重ねて体力的にはできなくなってきたこともあるけど、今までの経験や知恵から、別の方法でなら同じようなことができるかもしれないと方向転換することも必要なんだなと思います。

老後は田舎で、という夢は、正しくは「老後の一歩手前には田舎に」なんじゃないかと思います。

『人生後半、上手にくだる』

私が漠然と老後に不安を感じていたことの1つに住む場所問題があります。いつの頃からか、今住んでいるところにずっと住み続けないといけないって自分で制限をかけていました。スーパー、病院は歩いて10分ほどのところにあるので、今は大丈夫ですが、歳を重ねるとそれも大変になる時期が来るのかもしれません。田舎で車がないと不便なので、車に乗れなくなったら行けるところが限られてしまい、どうしようなんて思っています。

もし、車を手放すことになったら、地下鉄や電車やバスがあって、移動手段がたくさんある都会に住んだ方がいいかも・・なんと思いが湧いてきました。なるべく新幹線の停車駅近くで、東京ぐらいまでなら新幹線でさーっといけるところ。海が見える眺めがいいところ。いろいろ考えてたらワクワクしてきました。本格的な移住は無理かもしれないけど、2拠点生活とか、調べたらもっといろいろありそうです。
こんなワクワクを忘れないように、計画表を立ててみたいなあと思ったところです。

この本は、人生後半への不安を、いろんな視点から掘り下げて、丁寧に綴ってありました。まさにこれだ!と思うことを言語化してもらっています。
素敵な本に出会えてほんとうにうれしかったです。これからも何か迷ったりすることがあったら、何回も読み返そうと思える1冊でした。

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