見出し画像

自分のお客さんが増えれば、サービスの価値や収益力が高まる


通訳案内士として、あなたは自分のお客さんを持っていますか?
 
自分のお客さんというのは、あなたを指名してリピートオーダーをくれたり、他のお客さんを紹介してくれたり、口コミサイトにポジティブな書込みをしてくれるお客さんのことです。業務拡大と収益改善にとても役立ってくれる、大切なお客さんです。
 
旅行会社から紹介されたお客さんは、まずは旅行会社のお客さんであって、あなたのお客さんとは言えません。将来あなたのお客さんになる可能性はありますが、旅行会社によっては、案内をしたお客さんと直接連絡をとってはいけないという場合もあります。
 
なぜ自分のお客さんを持つことが重要なのか、どうすれば自分のお客さんが増やせるのかを考えてみましょう。


ビジネスの大原則。顧客を握る者が一番つよい

 
会社などで仕事をしていると、サプライチェーンの中で誰が一番強いのかが、何となくわかるようになります。強さの要因には、コア技術を保有しているとか、ブランド力があるとか、いろいろあるのですが、その中の一つに、顧客をおさえているというのがあります。
 
たとえば、車のセールスには、昔からトップセールスマンという人たちが存在します。常連客からの信頼が絶大で、そのセールスマンからしか車を買わない、というお客さんがたくさんいるのです。こういうセールスマンは、たとえ所属会社が変わろうとも、同じ得意客に車を販売する力があるのです。すごいですね。
 
これは、そのセールスマンが、お客をしっかりとつかんでいるということです。実際に普段からお客と相対して、コミュニケーションをして、人間関係まで築いているから強いのです。顧客を実際におさえている者が最強であるというのは、ビジネスの世界の黄金律です。

自分の顧客を持っていると、なぜ強いのか

 
車のトップセールスマンの場合を考えてみましょう。彼は、もし所属が変わったとしても、顧客を一から開拓する必要はありません。お客さんは、彼が所属する会社から買っているという感覚は無いので、彼が他の会社に転職しても、また彼から買いたいと思うのです。
 
こうなると、会社は顧客を握っている社員を確保しようと、好待遇を提示するでしょう。もし待遇に満足できなければ、そのセールスマンはより良い条件で他社に転職するかもしれません。いや、ひょっとしたら独立することだって可能です。
 
つまり、自分の顧客がいると、会社に縛られず、自由が得られるのです。ですから、いつか自由に仕事がしたいと考えているなら、少しづつ自分の顧客を作っていく方向に、仕事の仕方を変えていくことが必要でしょう。

フリーランス通訳案内士が、自分の顧客を持つためには

 
それでは、通訳案内士が自分の顧客を持つとは、どういうことでしょうか。
 
一つには、お客さんの指名を受けるガイドになるということです。ただ、一般のお客さんは何度も日本に来るということはありません。可能性があるのは、ビジネスで来日するお客さんとか、繰り返し訪日する富裕層とかでしょう。また、海外の旅行会社に気に入られ、手配をする日本の旅行会社に、指名で依頼が入るようになれば大成功です。
 
もう一つは、海外の旅行者を直接集客することです。今の時代には、インターネットを活用すればこれは簡単に実現できます。旅行会社を通さないため、あなた個人を覚えてもらうことができます。個人を尊重する傾向が強い欧米の方だけでなく、人間関係を重視するアジアの方にも通用する方法だと思います。
 
こうしたお客さんは、自分の知り合いが訪日する時に紹介してくれたり、旅行の口コミサイトに、勝手に推薦コメントを書いてくれたりします。私も最近は、過去のお客さんからの紹介案件や、口コミサイトを見た個人や海外旅行会社からの問合せが、増えてきました。こうしたお客さんは、集客に費用がかからないため、本当にありがたいです。
 
今後はますます、旅行者がインターネットでフライトやホテル、そして旅行サービスを直接予約する時代になります。この流れに乗って、フリーランス通訳案内士も、インターネットで自分のサービスを紹介し、集客をすることをお勧めしたいです。自分のサービスをブランド化して価値を高めていくことは、やりがいもいっぱいです。ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

 
「インターネットで集客し、自分の顧客を持つことができれば、個人でもブランドを確立して、安定した仕事ができるようになる」 でした。
 
最後まで読んでくれてありがとうございます。よかったら「スキ」も押してくれると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?