そこはミラクル貸農園 最終話 ナスカの地上絵
最終話 ナスカの地上絵
皆の予想どうり、梅雨に入ると貸農園はまるで水田状態で、かろうじて畝の頭が顔をだしている。「もう稲でも植えようか」というのが、貸農園の挨拶言葉になっている。でも、着実に夏は近づいており、農園の周りには、小ぶりのひまわりが列をなして咲き始めた。このひまわり、農作業の暇にあかして、夫と二人で植えていた種が育ったものである。そこだけ切り取れば、なかなかフォトジェニックな風景となっている。
そんな畑に、突然、水路が現れた。岡じいの畑の周辺に、幅3㎝ほどの