びっくりされたことでしょう。
お花屋さんにここで花屋を開きたいので何とかなりませんか、だなんて。
今思えば、かなり失礼ですよね。
でも本当に本当に、とてもいい方だったのです。

そのお花屋さんはずいぶんと古く、あちらこちらの壁が剥がれ
外のコンクリートレンガも割れていて
店内もしっとりとしていて　ちょっとうす暗い感じ。

どのようにアピールしたのかは覚えていませんが
かなり熱量があったのだと思います。

承諾していただき、不動産屋さんを通して貸してくれることに！
内装も外装も好きなように変えていいと
なんと太っ腹でしょう！
もう感謝しかありません。

そこから職人さんと内装・外装の相談をして着工です。
同時に銀行で融資の相談や開業届の住所変更などの手続きを進め
ついに始動です。
（画像は載せられませんが、とにかく素敵なお店でした）

思った通り、近所にお住いでお花にお金を使ってくれる方が
たくさん来てくださいました。
車で通りすがりにさっと立ち寄ってくださる方、
ケーキと一緒にお花も買っていこうかなと寄ってくださる方、
美容室の帰りに毎月立ち寄ってくださる方も。

思った通りではないですか！！（この文言2回目ですね）

それどころか、ミュージックビデオの撮影に貸してほしいだの
沿線のフリーペーパーに載せさせてほしいだの
思いもよらないところからのお声かけもあり
借金してこだわった甲斐があったなぁと。

お店の見た目や雰囲気はとても大事。
それだけで無名のお店を知ってもらうきっかけになったのですから。
（当時はSNSという素晴らしいツールはありませんでした）

あとは本業、お花の品揃えやこだわりを理解してもらえるかどうか、、
見た目倒しは絶対にNGですからね。
借金ありますから。がんばらないと。

ここまでの経緯はマガジン「軌跡」で見ていただくと嬉しいです。