サリエラ考察 ~牝馬最強の座へ~
🌸前書き
唐突な質問から入りますが、
「最強牝馬」と聞いて思い浮かべるのはどの馬でしょうか?
近年は牡馬とも互角以上に渡り合う牝馬が出てきており、最近競馬を始めた私と同じような方でも思い浮かぶ馬は多いのではないかと推測します。
一つ、強さをはかる上で指標となるのは獲得賞金額になるかと思います。歴代の牝馬において獲得賞金TOP5は以下の通りです。
彼女たちは大多数の人が納得の「最強牝馬」だと思います。
これらの馬に共通すること、それは
”牡馬混合かつ距離2000m以上のG1で勝利していること” です。
やはり、最強という称号を得るには牡馬の強豪たちに勝つ必要があります。そして、それを達成するのは非常に難易度が高いです。
現役馬では、ウインマリリン(香港ヴァーズ1着)1頭のみ。G1 2着馬に広げてもスターズオンアースとスルーセブンシーズだけです。
今年の下半期、上記の条件をクリアして現役最強牝馬の座を手に入れる馬はいるのでしょうか。そして、歴代の最強牝馬と呼ばれた馬たちに肩を並べる馬は現れるのでしょうか。
私は、サリエラにその可能性を感じています。
なぜ私がまだ重賞すら勝ったことのない馬に期待しているのか。
その理由を本記事で解説したいと思います。
🌸新馬戦で見せた才能の片鱗
サリエラのデビュー戦は2021年の東京芝1800m 2歳新馬戦でした。
スタートからスピードの違いを見せて先頭を進み、直線で2着馬に並ばれても全く動じず、すんなりと抜け出して1着。
全体時計は1:47.2、上り3Fは33.9、2着馬との着差は0.5。字面からも素晴らしい内容であることがわかります。
この日はコントレイルが勝利したジャパンカップの日。サリエラが記録した上り3F 33.9という数字はコントレイルの33.7に次ぐこの日2番目の数字でした。
特筆すべきはレース上り5F 57.6という数字です。
東京芝1800mで行われた過去の2歳戦(2006年以降)を調べると、レース上り5F 57秒台を記録したレースにて勝利した馬は以下の4頭しかいません。
サリエラ以外はすべて牡馬であり、もれなくG1馬になっています。あくまでも数字だけのデータですが、これだけでもサリエラがG1馬の素質を秘めていることがみてとれます。
🌸目黒記念は負けて強し
新馬戦後は頓挫があり、順調にレースを使うことができない不運もありました。
そんな中でもキャリアを少しづつ重ね、
2023年の白富士SでOPクラスを勝ち、
前走の目黒記念に1番人気で挑みました。
レースでは外枠から中段に位置し、直線では外を選択。最後に素晴らしい脚で追い込みましたが3着まで。この日は内前が有利な馬場であったこともあり、勝利には届きませんでした。
それでもサリエラ自身のレース内容は過去レースとの比較でも高く評価でき、今後の走りに十分期待が持てるものでした。
まず、2023年目黒記念のレース上り5Fは57.9であり、この数字は2006年以降に行われた東京2500m戦では1位の早さです。
また、目黒記念は東京2500mという特殊な距離で行われるためスタミナも大いに要求され、牡馬が有利になりやすいレースです。
実際に、2006年以降で牝馬で馬券になった馬は
・マリアライト
・ウインキートス の2頭しかいません。
ウインキートスに関しては2回馬券内にきていますが、52kg、54kgと比較的軽斤量でハンデを存分に活かしての好走でした。
一方で、マリアライトは牡馬換算で58kg相当となる56kgのトップハンデを背負っての好走であり、
2着ではありますが非常に強い内容でした。
サリエラに話を戻すと、この馬は重賞を勝っていない身で55.5kgというトップハンデに近い斤量を
背負い、勝ち馬に0.1差まで迫っています。
マリアライトは牡馬混合のG1宝塚記念を勝っており、あのキタサンブラックとドゥラメンテを破っての勝利でした。
サリエラの強さを過去の馬と比較することは難しいですが、私は現時点で当時のマリアライト級の力は持っているのではないかと考えています。
🌸最後に
これまで解説してきた内容はあくまで数字上の話であり、実際にサリエラが冒頭で述べたような
牡馬混合かつ距離2000m以上のG1で勝利
することができる馬なのかはわかりません。
それでもこの馬にはそれができる素質があると私は信じています。
まずはその第一歩目として、
今週末の新潟記念で勝利することを期待します。
サリエラファンの皆様、一緒に応援しましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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おず
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