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【考察】蒼天のテーマとアイメリクの「家族」

現在のメインストーリーは【ラウバーン奪還作戦】まで。
蒼天最序盤当時の妄想として残しておきます。

1か月くらい前にこんなことを考えていたのだけれど、第七星暦や蒼天に入ってから一気に「家族」にフォーカスが当たったなあと思う。
明らかにフォーカスが当たったのだから、蒼天は多分そういう話だ。


蒼天は最小の社会単位、家族についての話

たとえばアルフィノの危機を敏感に察知したのは双子の妹アリゼーだった。濡れ衣を着せられた冒険者一行を迎え入れてくれるオルシュファンの家族たちも、ちょっと変わった関係の家族だった。長男のアルトアレールのお手伝いをクリアすると、彼自身の口から「オルシュファンが自らの腹違いの兄弟であり、正妻だった母はオルシュファンの存在を認めようとしなかった」と語られる。

正妻はオルシュファンを認めなかったらしいが、それも父フォルタン伯の負い目になった予感。

また養子として引き取られた子供とその親も、整理してみると結構多い。
たとえばイシュガルドへ逃れる際お世話になったピピンはラウバーンの養子だし、竜騎士のクエストに登場するウスティエヌはモントルガンが「本当の家族になりたい」と願っている家族だ。

このあと父、モントルガンは主人公へ娘を託す。

それにエスティニアンとアルベリクもこれに近く、故郷と家族を亡くした幼いエスティニアンをアルベリクが引き取って養育したという。
考えてみればフ・ラミンとミンフィリアも似た関係だった。

となると、蒼天のメインキャラクターであるアイメリクやルキアにも、家族にまつわる何かがあるんじゃないかな?と思うのが妥当なところ。
特にルキアは「異邦人」と明確にアイメリクの口から語られていること、またヒューランに近い容姿でありながら異様に高身長であることから、間違いなく秘密があると思う。
個人的には中の人が同じなので、実はガイウスの部下だったリウィア・サス・ユニウスの姉妹とかなのかな?と推察している。或いはクローンであるとか。

いずれにしても家族というつながりは最も小規模で、一番自分たちを守ってくれると同時に、最も自分を害された時逃げ場のなくなる集まりだ。嫌な奴が職場や学校に居ても逃げられるが、家族に居れば逃げ場がない。
そういう意味ではすごく嫌な組織なのだが、閉鎖的かつ貴族階級社会をもつイシュガルドでは、いやおうなしにテーマになってしまう部分でもあるのかな。

蒼天ではすでに様々な家族が現れ、そうして対比されていっている。
そうすると家族以外で対比されるのは恐らく(これ以上真新しい新キャラクターが出てこないのであれば)オルシュファンとアイメリクではないかなあと想像できるので、一体どういう形での対比となるのか楽しみだ。

アイメリクは現時点で「あまり家柄が高くない貴族の出身」と自ら発言しているので、高位貴族の血脈でありながら落胤であるために皇都を出て勤務するオルシュファンとは、すでに対比されている。

大枠としてはやはり新生の時と同じく「正義の話」が続くと思うが、それはFF14のメインテーマであってそれぞれのパッチには個別のテーマが存在するはずだ。
であるならば、個人的にはこのパッチのメインテーマは「家族」ではないかと予想している。もうそういってるようなもんだし。
特にオルシュファン回りでは「家族との相互理解」が重要なファクターになってくると思うので、蒼天が終わり彼らが無事生き延びてさえくれれば(ムーンブリダの一件が個人的トラウマなので、こう書いておく)、彼ら4人の心の距離はもうちょっと縮まるだろう。

そうなると彼と対比されるアイメリクも、必然的に「家族」と相互理解を進めることになるだろう。しかしその相互理解を進める家族がいったい誰なのか?と言うのが問題だ。
恐らくすでにこの「家族」は登場していると思うが、苗字が分からんのでまずそこから予想する。

アイメリクは誰と家族なのか?

ということで考えてみる。なおここに書くのは全て妄想なので外れたらてへぺろして済ませときます。
まずすでに分かっているアイメリクの情報について。

  • 名前はアイメリク、フルネームは出てない(記憶にある限り)

  • 役職はイシュガルドの神殿騎士団総長

  • 彼曰く「地位の低い貴族家系出身だったので、役職につくまでかなり苦労した(意訳)」。

現状彼の出自に関する情報としてはここまで。
ちょっと想像するには難しすぎるが、二つの方向で探ってみる。
アイメリクの養育環境は2パターン、血のつながった両親に育てられた場合と、養子だった場合だ。

対比されるのが私の考え通りオルシュファンであれば、彼は(正妻の反対で認知をされていなかったにせよ)実の父親であるフォルタン伯の元で養育されたと思われる。
であればオルシュファンとは異なり、アイメリクは養子としてもらわれてきたと設定されていてもおかしくない。
というか、まあここではそう考えた方がよっぽど楽しいのでそういう風に考えさせてください。

貴族が嫡男をもらってくるか?という疑問はあるが、慈善事業でなくとも高齢で子供がいないなどの理由から、養子を引き取ることもありうるだろう。
ということでとりあえず後者の養子だった場合、一体誰が彼と血のつながった家族なのか、また養育した家族なのかを考えてみる。

  • 冒険者:種族が人によって異なるし出身が違うので血縁、養育ともにナシ。

  • ルキア:「ルキアは異邦人」とアイメリクの発言があるので血縁、養育ともにナシ。

  • アルフィノ、ウリエンジェ:出身国が違うので血縁、養育ともにナシ。

  • イシュガルド4大貴族:「地位の低い貴族家系出身」発言があるので養育の可能性はナシ。養子の場合手放す理由がなさそうなので血縁も微妙。

  • ゼフィラン:4大貴族の出身っぽいので、恐らく兄弟説はナシ。血縁は4大貴族と同様微妙。

  • エスティニアン:彼の故郷が彼以外全滅との発言があるため血縁、養育ともにナシ。

ということで片っ端からナシナシって感じなのだが。唯一まだ可能性が消えてない人がいる、それがトールダン7世だ。

トールダン7世とアイメリクが親子なんじゃないかな説

トールダン7世は、ゼフィランと並んで唯一家族について言及されていない。だが、蒼天騎士団の騎士団長であるゼフィランは恐らく、アイメリクとは違って「高位貴族の出身」だろうことが想像できる。
というのも、イシュガルドは街そのものが低層と高層に別れており、階級が高ければ高いほど高い場所に住んでいることが分かる。街からして強烈な階級社会だからだ。
またアイメリクは蒼天騎士についてこう発言している。

「蒼天騎士」とは、教皇猊下をお護りする十二名の騎士。簡単にいえば、親衛隊のような存在でな。
彼らに命令できるのは、教皇猊下ただおひとりなのだ。

アイメリクのセリフより

つまり階級社会である中の実質的No.2が彼らなのだ。
となればそれだけの高位に属する人間が、平民出身とはあまり考えられない。苦労したと言っていたアイメリクですら(ぎりぎりの可能性はあるが)貴族階級出身なので、少なくともゼフィランは貴族階級出身だと考えた方が自然だ。

となると、現時点で可能性が出てくるのはトールダン7世とアイメリク、またはゼフィランが親子であるという説だ。
が、今はゼフィランの家族はどうでもいい。(ごめんなゼフィラン)
なので、トールダン7世とアイメリクが家族である方向で考える。

まずトールダン7世が養育者であるパターン。
この場合アイメリクは、たとえ謙遜であってもイシュガルドのトップに養育されたのだから「地位が低い」とは表現しないと思う
また教会の聖職者が孤児院を運営するのはよくあることだ。トールダン7世が運営する孤児院出身という線もあり得るが、彼は貴族階級出身だと明確に発言している。となると孤児院出身という線も消える。(孤児院育ちであるならば、平民育ちということになるだろう)

あと、もしもトールダン7世に養育されていたら、彼がゼフィランのポジションにいたんじゃないかな、とも思う。今のところトールダン7世がどんな奴かは分からないが、養育した恩を仕事で返させるタイプだとは思うので、一番近くとなる親衛隊で使うだろう。

で、トールダン7世の実子であり、養子に出されたパターン。
見た目的にトールダン7世は60~80歳の間だと考えられる。アイメリクが30才だとすれば、トールダン7世が30~50歳の間に生まれた子供となり、つじつまはあう。
養子に出された理由はいくつか考えられるが、トールダン7世や母親が養育できない理由があったのだろう。大体トールダン7世は聖職者なので、結婚できないとか子供を作っちゃいけないとか、そういう背景があったはずだ。

そもそもプロテスタントには最高指導者がおらず、教皇のような最高指導者を頂くのはローマ・カトリック、或いは東方正教会のみ。またプロテスタントであれば聖職者の妻帯が許されるが、ローマ・カトリックや東方正教会では明確に否定されている。

実際はどうなのかは分からないが、イシュガルドの建築様式がゴシック建築であることを考えると、14世紀~15世紀ごろの北方ヨーロッパがモデルだと思われる。となるとまだプロテスタントが存在しない時代となるので、ローマ・カトリックがイシュガルド正教のモデルではないかなと想像できる。

となると、トールダン7世の養育は難しくなる。
だが適当な孤児院に預けてしまうと、そこから政敵に見つかり政治生命における致命傷となる可能性が高い。
であれば、もともと懇意にしていた貴族の元に引き取ってもらったほうがよほど安全なはずだ。その貴族の弱みを握っていたとするなら、引き取ったアイメリクを政敵に引き渡すことも考えにくい。

ということで、個人的にはアイメリクの父親はトールダン7世であり、何らかの理由で養育が困難だった。
そのため貴族に引き取られ養育されたのではないかと想像している。

どちらのパターンであっても、フォルタン伯が「イシュガルド貴族の悪癖は足の引っ張り合い」と言っていたので、内部の権力闘争は教会内でも相当なもののはず。
となると子供を引き取って養育しているというプラスポイントはまだしも、隠し子がいるのは致命傷になりかねない。養子に出すのは妥当な手段だと思う。

ということで今回の記事の結論

蒼天のイシュガルドのメインテーマは「家族」「和解」であり、メインクエストの進行上、それぞれのキャラクターはドラゴン族との和解だけでなく、自らの家族との和解も目指すことになる。

竜騎士のジョブクエストではエスティニアンとアルベリク、ウスティエヌとモントルガン。メインクエストではフォルタン伯の3人とオルシュファン。そしてアイメリクとトールダン7世(ここは想像だが)。

この家族との和解とは、FF14の主題である「正義」に至る物語でもある。
この「正義」とは以下の通り。

ここでいう「正義」とは「それぞれの個人にとって、都合のいい考え方」を指している。行いが倫理的に正しいかどうかはどうでもいい。

【FF14】まだ蒼天に入っていないが主題考察と今後の予想

家族という最小単位の集合体は、最も他人の正義がぶつかり合い、互いに譲り合わねばならぬ場所でもある。
蒼天編はイシュガルドとドラゴン族というそれぞれの大きな家族のぶつかり合いでもあり、彼らの融和へ至る物語となる。

……というのが今のところの予想だ。
とりあえずここから先また長い道のりだが、油断するとすぐに終わってしまうと思うからほどほどに記事を書いていきたい。


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