フェラーリF8スパイダーを体感できるという奇跡のような出来事がありました。あれは、ある日の事、イエローのF8スパイダーの写真を見た。車という
概念を越え、工芸品、生きているような感覚を
覚えた。自分が大好きで崇拝しているフェラーリ。F8スパイダーに会う時がやってきた。やはり緊張
してしまう。大好きで顔がまともにみれない女の子のように...。あの時、写真で見て衝撃を受けた
イエローのF8スパイダーが目の前にあるでは
ないか!!。まず、地を這うかのようなエクステリア。とてつもなく低い。空力性能を最大限に考慮して
生み出されたエスクテリアなのだろう。落ち着き、よく観察していると幾何学的な印象がある。
ボンネットにぽっかり穴が空いている??Sダクト
バンパーからトランクフードへと貫通するダクト
状の空力デバイス。F1由来の技術で フロント周りのダウンフォースの増大に貢献している。車体 後方の巨大なエアインテーク その上にフラップのような物があって これも空力デバイスなのであろう。
丸目2灯のテールランプの真ん中に穴が開けられた
ブロウンスポイラー リア周りのダウンフォースの
発生に貢献している。テールランプは308 328への
敬意を払ったデザインとなっている。シートの
後方へと続く バットレスが過去のトンネルバック
スタイルのフェラーリを連想させる。Sダクトの影響で フロント トランクの容量は488に対して減少しているが シート後方に荷物などを置けるスペースが
確保されている。全長4611mm 全幅1979mm
全高1206mm ホイールベース 2650mm 車重1640kg 駆動方式MR。3.9L V8 ツインターボ エンジン。720ps 770Nm。0-100km/h加速2.9秒。最高速度340km/h。クーペのトリブートと同様。地面に座るような感覚で運転席に腰をかける。極度に車高の
低さを感じる。ハンドルにエンジンスタートの
ボタン ウィンカーなどの様々なスイッチ類が集約
されている。F1からのフィードバックであるが 目線をそらさずに操作できる事が安全へとつながって
いる。エンジンスタートボタンを押し乾いた重たい音と共にV8エンジンがスタートした。女神が覚醒
をした。トランスミッションは7段AT。オートモードに設定。マネッティーノ 走行モードを選択できる
スイッチ WET SPORT TRACK CTオフ
（スタビリティコントロールを作動させつつ
トラクションコントロールをオフ 安全性とスポーツドライビングの両立を実現）ESCオフ（全ての電子制御の停止）と走行モードを選択できる。メーターパネルは機械式のエンジン回転計に2枚の
インフォメーションディスプレイが組み合わされている。SPORTモードに設定。ルーフを開閉して
目的地まで出発。ルーフの開閉時間は約14秒
時速 約45km/h以内であれば走行中での開閉が可能。恐る恐る段差を降りて公道に出る。ゆっくりと
アクセルを踏んでみる。鳥肌が立つ程 洗練された
走りを披露する。運転に慣れてきたところで所々でフェラーリのエキゾーストサウンドが聞こえて　
きた。乾いた少し重たいような快音。オープンの
ためサウンドが後方へと流れていく。ロードノイズや感じる風。至福の時間だ。V8ツインターボ
エンジンはラグなどは全く感じず 458のような
自然吸気エンジンとフィーリングは全く同じ感覚。低回転域でのトルクは非常に豊かでレスポンスは
世界最高峰のそれと言えよう。緊張と感動と、走行モードを切り替えるであるとか、そんな事も
忘れて、ただ感激している間に目的地に到着。
車から降りて 改めて鑑賞してみるとルーフの開口部が短いのが印象的で、どこかタルガトップのような感じもした。車体は空力性能を極限まで考慮した
エクステリアと造形美が見事に融合している。
最新のフェラーリロードカーはエンジンも含めて
人間が創り上げた最高の芸術作品と言っていい。
そんな世界最高峰の世界を感じる至高の時間と
なった。まさに夢の車夢のドライブ。