見出し画像

だるま回りの教科書⑨だるま回りの回転方法

だるま回りとは、かかえこみ回りとも呼ばれる鉄棒の技の1つです。

学習指導要領解説「体育編」によると、
腹を鉄棒に掛けて前に回る支持系の基本的な前転グループ技の1つとして例示されており、中学年で指導することになっています。

こんな技でした↓

この技、できるようになると何回でもぐるぐると回転することができるのです。
まさに人間ジェットコースター!!


このだるま回りは、できるようになると中毒性がでてきます。
休み時間になると、不思議なことに、無性に何回でも回りたくなるのです。

では、このだるま回りはどうやってできるのでしょうか?
技を細分化しながら解説していきます。
だるま回りができるようになるために必要な技が10個あります。
前回の記事を紹介しておきます↓

①つばめ
②腹支持
③ふとん干し
④ふとん干しブランコ
⑤ふとん干しブランコからのつばめ
⑥だるまさん
⑦ブランコの足
⑧フッハッの動き cat&cow
⑨だるまブランコ
⑩つばめ→だるまブランコ

これまで8回にわたって、だるま回りができるようになるためのコツを説明してきました。

①~⑩までできていれば、だるま回りに必要とされる動きはすべて身に付いています。
いよいよ回転です。
今回は回転の開始方法について解説していきます。

回転の開始方法は3つあります。
①だるまさんになって静止した状態からだるまブランコ
低学年で指導するときはこれ!
恐怖心なく開始できます。
うでがちょっと痛くなるのが難点です。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

②つばめ→だるまブランコ
中学年にはこれ!
勢いがつくので、比較的容易に回転できます。
ただし、一時的に手を離すので恐怖心が強くでる場合はやめましょう。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

上記2つは前回も登場しました。

そして3つ目。
③助走からの回転
これは高学年向き!
②のツバメからだるまブランコより、さらに勢いがつくので、1回でこのまま回転できます。
ただし、②よりもさらに危険度が高まるので、②もできない子は到底無理です。
②でやってるけど、なかなな勢い付かないっていう子にこの助走をすすめてみるとよいかもしれません。
高学年で指導すると、だいたいこの助走をつけてやる子が多いです。
怪我もしやすいので、安全面の指導は十分することを忘れないようにしましょう。

出典:新しい鉄棒運動の授業づくり「大修館書店」

どの回転方法がよいのかは、実態によります。
学年にとらわれず、その子にあったやり方をすすめていきましょう。

以上、だるま回り開始方法の紹介でした。

それではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?