見出し画像

TeachとCoach②

TeachとCoachは、どちらも指導するという意味ですが、指導の目的や方法が異なります。

Teachは、知識やスキルを教えることです。教える側が主導権と責任を持ち、一方的に教えることが特徴です。例えば、学校の授業や、資格取得のための講座などが挙げられます。

Coachは、相手の可能性を最大限に引き出すことです。コーチングでは、相手から自発的な行動を引き出すために、質問や傾聴などの手法を用います。例えば、スポーツの指導や、ビジネスにおける人材育成などが挙げられます。

TeachとCoachの違いを、以下の表にまとめます。

TeachとCoachは、どちらも指導方法として有効ですが、目的や対象、場面によって使い分けることが重要です。

日本の教育システムは、明治時代に制定された学制以降ほとんど変わることなく一斉指導を貫いています。

つまりTeachです

先生が黒板の前に立って授業を行い、
児童は全員、黒板の方に向かって座って授業を受ける
という昔ながらのスタイル。

多様化・ICT時代の到来と言われながらも、
この一斉指導というシステムそのものが
ほとんど変わってない日本の教育。
このシステムが負の財産となり、
特別な支援を必要とする児童の増加、不登校児童の増加、
教員不足、休職する教員の増加などなど、
現在の教育現場に簡単に解決することができない大きな課題が山積みになっています。

そんな一斉指導スタイルを継続する日本の学校現場は、
閉塞感が漂い混沌とした状態です。

例えば、スポーツの指導では、基礎的な技術を身につけさせるためにTeachを用いることがあります。一方、選手のパフォーマンスを向上させるために、Coachを用いることもあります。

ビジネスにおける人材育成では、新入社員には基礎的な知識やスキルをTeachで身につけさせ、その後はCoachで成長を支援するといった方法が有効です。

主体性ない子どもの場合、先生に従っている方が楽だと考えます。
言われた通りに従っていれば、先生から怒られることもまずありません。
それに、最低限必要な学力が身に付き、みんなと同じ多数派でいることができます。
同調圧力があったとしても、そもそも、みんなと同じ言動とってるので気になりません。
当然ですが、ここには主体的な学習は1mmも存在しません!

これまでTeachで指導してきた先生は、その教育技術が大きな財産です。
その財産を廃棄することは自分の指導をすべて一旦捨てて、0からのスタートとなります。
これはなかなかできません。
なぜか?
自分が築きあげてきた数十年をすてる勇気がないからと、新しいことを学ぶだけの時間と気力がそこにはないからです。

だから、子どものころからCoachで指導されてこないかぎり、先生が変われないので、子どもも変わりません。
ひいては、教育はかわりません。
この悪循環から、教育システムが学制以降ほとんど変わることなく、後進国に成り下がってしまったのです。

Teach自体が悪いわけではありません。
資格取得をするために、知識を習得したい相手に情報を提供せずにコーチしていても無意味です。

Teachという手法でしか指導してこなかったことが問題なのです。

教育現場では、TeachとCoachの違いを理解し、両者を融合させ指導していくことが重要と言えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?