【分数克服】子どもたちが夢中になる!大きさの等しい分数の神経衰弱ゲーム
大きさの等しい分数の神経衰弱ゲーム
みなさん、分数ってこどもの頃、得意でしたか?
理解してしまった人には簡単かもしれませんが、
「分数のできない大学生」とうい本があるくらい、分数は結構難しいのです。だからわからないことを前提に、指導も工夫が必要となります。
事前にレディネステストをしてみればどれくらいできないか、すぐに判明します。算数の少人数指導が普及してきましたが、まだこのレディネステストがクラス編成のためだけの道具となっている学校がほとんどです。
このレディネステストについては、近々投稿したいと思います。
さて、話をもどします
4年生の後半で、下のような、分数の数直線を参考にしながら、大きさの等しい分数を見つける学習があります。
この数直線に定規をあてながら、縦にみていき同じ大きさを実感させていきます。
今回は、その学習のまとめとして行うゲームの紹介です。
「大きさの等しい分数の神経衰弱」
対象:4年生(ねらいによっては5,6年生でも有効です)
作り方:1枚の画用紙を16等分×2で合計32枚の短冊にする
両面にマグネットシートをはりつける
実態に応じて大きさの等しい分数をかく(画像は27枚使用)
使い方:何も書いていない面を表にして神経衰弱をするだけ!
同じ大きさの分数を3枚用意すると、発展的な扱いも可能
解説
何をねらうかによって対象学年や数値やカードの枚数は変わります。
苦手な子のクラス→12枚程度(等しい分数は2つのみ)
標準クラス→19枚程度(3分の1、6分の2,12分の4を入れて19枚)
発展クラス→27枚(上記画像)
分数は大人には簡単で便利な数の表しかたに思えますが、子どもたちにとってはかなり苦手意識を感じていたり、意味を理解できていなかったりします。
得意な子が多いクラスでは、自分たちでカードを作って楽しむこともできます。
さらに、等しい分数が3つ用意すると、当然ですがあまります。
余ったカードが例えば3分の1だとしたら、
「この3分の1と等しい分数ってまだあるかな?」
と問いかけます。
子どもたちは、数直線を頼りに9分の3などを答えることでしょう。
塾などの知識としてでなく、ゲームを通して、頭の中で分母と分子を必死にかけたり、割ったりして等しい分数を見つけることに気づかせていきます
画用紙を使えば簡単に作ることができますが、やるのは黒板と限られてしまいます。ですので、神経衰弱ゲームがネット上で作成できれば、だれでも気軽に楽しむことができます。
似たようなゲームは存在しますが、自分の使用したい数値などカスタマイズできないと、利用価値が下がります。
何を狙うかによって数値も微妙に変化させる必要があるからです。
そこまでこだわらないとただのゲームになってしまいます。
kahootで大きさの等しい分数クイズを作ってみましたが、神経衰弱のよさが全くなくなり、ちょっと狙っていることが違ってしまいました…😿
これだと、制限時間内に知識として理解しているのかだけを問うことになります。もちろん、問題文が知識を問う問題なのですから当然といえば当然ですよね。
kahoot自体はすぐれたツールです。ですが、出題の仕方によって、ねらいからずれてしまうことを理解して活用する必要があります。ICTを活用することが目的とならないように気を付けたところです。
kahootはとっても楽しく気軽にできるゲームです。
ですが、楽しみながらさらにねらいに迫ることのできるゲームがあればもっといいですよね。
神経衰弱のよさは、偶発的(意図的)な分数に対して、何を引けば正解のなのか答えを予想しながら、2枚目を引けることです。さらに、自分でそのカードを選択できること、記憶力もヒントになること、友達と対話しながら解くこともできること、間違ってもその場で簡単に振り返りができる、そして何よりも対戦しながら遊べることなどなど多岐にわたります…
中でも、正解を予想すること、誤答をその場で振り返ることの2つを狙って取り組ませていきます。
まあそんな神経衰弱のよさを生かしたゲームがあったら子どもも、もっと分数に親しみながら学ぶことができるのになあと思う今日このごろ…
とはいえ自分の能力には限界が…🤣
そんなことを感じつつ以前、低学年でも楽しめる算数ゲームの紹介をしたところ、
なんと!
WEB教材クリエーターのカネッチさんが、スクラッチ上でゲームにしてくれました😄
ありがとうございました!
今回もちょっと期待しています😄
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