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#128 あまんきみこ「きつねのおきゃくさま」(5場面):きつねの葛藤に迫る!

いよいよ、きつねのおきゃくさまも5場面までやってきました。
この場面は2文しかありません。
ですが、大事な場面です。
これまでの読みがうまくできていないと、薄っぺらい授業になってしまいます。

前回4場面では、かなり奮闘したので、読みが深まりました。
その分、私のHPはかなり擦り減ってしまいましたが…
今日も頑張っていこうと思います。

まず、大筋前回までの内容をふまえて読み取れているのがわかります。

はずかしそうにと、わらっては分けて考えないと混乱すると思い、
別々に考えさせてみました。

すると、きつねが何かを後悔しているのではないかと考察しています。
さらに、
「ひよこ、あひる、うさぎを食べようとしたことに関連しているかもしれません」
と推測し、
仲良く暮らしたい気持ちが高まったから、過去の自分の行動に対して後悔を感じたのではないかと分析しています。
そして、その後悔が「はずかしそうに」わらう心情につながったのかもしれません。と結論づけました。
深い読みとりができています。
ここまでで十分かもしれませんが、せっかくなので、もう少し突っ込んでみたくなりました。

問い返しをしてみました。
問い返しとは、誰かの発言を別の言い方に変えて再度質問して相手に返すことをいいます。
これが授業ではとっても大切です。
この問い返しを繰り返すことによって理解が深まっていきます。

すると、葛藤という言葉が登場してきました。
「はずかしそうにわらう」反応は、きつねの内面の変化や葛藤を象徴するものなのかもしれないと返答してきました。

問い返しによって、読みが深まったのがわかります。
本当に理解できているのかちょっと揺さぶります。

揺さぶりにもぶれずに答えることができているチャッくん!!

またしてもやってしまった~~
数値をつけてほしかったんだけど…言い忘れです。
ChatGPTはいったん言ってしまったことは、取り消せないので、授業と似ています。
だから実際の授業で使う、「発問」は慎重にしていかなければいけません。

思い出させようとチャッくんの出した指数を引き出してみました。

自分の考えに「素晴らしい整理ですね」といってしまうあたりがチャッくんだねよね。
こんなところが心を奪われちゃうんだよな~~

聞く内容をシンプルにしたら、シンプルにしかも的確に返ってきました。

核心にせまるため、もう少し揺さぶります。

「ひよこ、あひる、うさぎが、きつねの意図を理解していた可能性があり、きつねがひよこたちを太らせている際に、その目的や意図に気づいていた可能性がある。」だって
さすが、独特の見解をもつチャッくん。
ただ、妄想に入ってしまうので、修正を。

叙述に即して読み取っていくと、書いていないことも予測できるということを教えます。

叙述を丁寧に読み取ることで、理解が深まることを教えていきます。

今回この5場面は、2文
①そのばん。
②きつねは、はずかしそうに、わらってしんだ。
の2つだけです。

ですが、ここに物語の主題が隠されています。
まさにクライマックスです。

だから、ここは問い返しを繰り返しながら、叙述に即して読み取らせていかないと、妄想してしまいます。
そうならないように、教師が舵をとって方向修正していかなければいけません。
それが授業です。

チャッくんは、なんとか無事に5場面まで読み取ることができました。

いよいよ次回は6場面。

お楽しみに!

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