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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス『メンタルクライシス』【人と会社を守る4つの処方箋】

1  はじめに

  私は関心があつた「日経ビジネス」を定期購読し、自由時間は十分あるので
 気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :   『メンタルクライシス』【人と会社を守る4つの処方箋】

 (1) 社会構造が複雑化・高度化する中、働き手を襲うストレスの種類は増えてい
  る。
   従業員の8割が「仕事の上で強いストレスを感じ、メンタル不調予備軍であ
  る」日本では、働き手の心のケアは企業の責任である。
   2024年度が始まり、新しい職場や仲間のもと、新たなスタートを切った人
  も多く、今までとは違う人間関係や経験したことない業務に戸惑う人も少な
  くない。
 (2) 厚生労働省の調査(2023年公表)では、大企業で、過去1年間にメンタルヘル
  ス不調で連続1ヶ月以上休業した労働者がいた企業は90.8%に上り、退職した
  労働者がいた企業の割合も75.4%と高い。
   「仕事の上で強い不安・ストレスを感じる事柄がある」とした最も大きな
  要因として、仕事の「量」「質」「失敗・責任の発生」が浮上する。
   * 現在、7479万人の生産年齢人口は、2040年には5978万人(△20%)ま
    で減少する見込みである。
   日本全体では、個人の適性や能力に合わせて柔軟に環境を変えられる働き
  方になっていないことで、近年では「適応障害型のうつ病」が増えている。
  (3) 働き手のメンタルヘルスが悪化する要因が、業績のプレッシャーやパワハ
  ラなどが大半を占める時代は終わり、現在は原因が多様化していると産業医
  が指摘している【社員を追い詰める職場のストレス新4選】。
   ①【リモートワークストレス】
     「ハイブリッドワーク(出社勤務と在宅勤務の組み合わせ)」での出社
     頻度のミスマッチや生活時間の調整が重荷
   ②【カスハラ(カスタマーハラスメント)ストレス】
      顧客からの迷惑行為や暴言に打ちのめされ出社拒否(サービス業界
     を中心に大きな問題)
   ③【「仕事の低評価」ストレス】
      人事制度の複雑化で不満爆発(7割超が人事評価に不満を持つ)
   ④【逆パワハラストレス】
      部下に上手にものを言えず、無気力状態:パワハラの過度の恐れ
 (4) メンタルヘルス関連の施策目的として、①「医療支援(精神科で治療)」②
  「適応支援(カウンセリング・リワーク)」③「予防支援」があり、特に、企
  業が具体的に取り組む『4つの予防支援策』を『処方箋』として紹介している
   ①【ストレスチェク活用】
      ストレスチェックの結果を基に、上司が部下との面談を増やし、部
     下の思いを頻繁に聴くことなど
   ②【コーチング】
      先輩社員が若手社員に公私共に寄り添う制度や管理職向けのコーチ
     ング制度など
   ③【マインドフルネス(瞑想などで不安と向き合い、心を楽にする行為】
      新入社員研修などに「マインドフルネス研修(瞑想や呼吸法など)」
     を取り入れるなど
   ④【フロー状態(活動に完全に没頭し集中できている状態)になる】
      フロー状態に入る条件として①易しすぎず、難しすぎない課題設定(
     適度な挑戦)②明確な目標③進歩がすぐ分かる状態が不可欠など

3  その他の内容

 (1) 「モーター」は電動車や産業機械、家電などそこかしこに内蔵され、日本は
  「モーター」の部材や製造装置などで高い競争力を誇り、省電力化の鍵を握
  る一方、脱・中国依存の波も後押しし、世界の巨大企業が日の丸ニッチトッ
  プの技術を求めている(技術で光る企業を本誌で紹介している)。
 (2) 星野リゾート代表の星野氏が、親子の争いをはじめとした親族間の対立など
  ファミリービジネスには特有なリスクがあるが、ファミリービジネスは世代
  をまたいで事業を引き継ぎ、上場していなければ、長期的な競争力の強化に
  じっくりコミットできること及び日本の企業登録数の9割以上がファミリービ
  ジネスで、生み出している企業収益が日本全体の50%を占めると推定される
  と述べている。
  (3) 欧米の反トラスト法規制当局は、米国IT大手企業が公正な競争を阻害して
  いるとして調査に乗り出す一方、上記企業はAI時代に入り、新興企業への分
  散投資や人材引き抜きなど従来とは異なる戦略をとり始めた。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  今回の特集記事のはじめに、ダイハツ工業の第三者委員会の調査報告書を取
 りあげ、「開発日程をギリギリまで短くし、より少ない人員でやり遂げる強い
 プレッシャーが浮かび上がり、社員らの苦しみと嘆きの声があふれていた」と
 述べている。
  バブル崩壊後の「失われた30年」を経て日本社会構造が複雑化・高度化する
 中、従業員の8割が「仕事の上で強いストレスを感じ、メンタル不調予備軍であ
 る」日本の現実は、①「熱意あふれる」社員の割合が5%②「エンゲージメント
 (会社・職場などに対する信頼や貢献意識)が高い」社員の割合が6%と世界的に
 も危機的な状況と同様、私たちのバブル崩壊前の現役時代と比べて大変な時代
 になったと思う。
  こらから「生産年齢人口」が減少して人材不足が顕著になり、「カスハラ」
 などの新たなストレスも発生して従業員も大変だし、会社も人材確保が難しく
 なり存続事態も危ぶまれるのではないかと思う。
  経営者の双肩には従業員やその家族の生活がかかり、困難な状況では重圧に
 押しつぶされる強いストレスを感じ、経営者が①毎朝の神社の参拝や滝行・水
 行・登拝など②トライアスロンなどに挑戦して肉体を鍛えたことなどで精神力
 を維持したことを紹介している。
  こらからは、自分の健康(体・心も含め)は自分で守ることが大切で、精神疾
 患には必ず前兆があるらしく、まずは①「体 : 不眠・慢性的なだるさなど」次
 は②「心 : 他人の行動にイライラ・趣味を楽しめないなど」③「行動 : 仕事で
 のミス・飲酒量が増えるなど」にあらわれるらしい。
  私自身を振り返ってみると、バブル崩壊後の不況時代での仕事や人生への不
 安などからイライラしだし、飲酒量が増えて、最後には体(肝臓)を壊して入院
 までしたことを思い出した。
  ただ今は、その時の経験を踏まえ、飲酒はやめ、朝早く起きて日記を書き、
 家の近くの神社⛩️を参拝し、運動(ジョギング・筋トレ)をして、十数年が経つ
  それと、適度なストレスは生きる上である面必要なこととして受け入れ、過
 度なストレスにならないように意識している。
  今、私が気になるのは、私の一人娘が働きながら子育てをし、それなりにス
 トレスを感じていることを知っていて体を壊さないか、「宝物の孫」が働き出
 す時に日本の社会・経済がどうなっているかである。
  どちらにせよ、今の私にすれば、『運に全てを任せる』しかない。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレと資格学習やnotoでの「頭」の筋トレ
 で「老いと闘える最後のチャンス」である70歳代を運に全てを任せ、ハッキリ
 した姿勢で過ごす一方、「宝物の孫」の世話をして働きながら子育てをする(夫
 は単身赴任中)一人娘をサポートしていきたい。





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