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肩の力を

肩の力を抜くには、どうしたらいいんだろうと、最近よく考える。
比喩的な意味ではなく、物理的に力を抜く方法を知りたい。

能のお稽古をはじめて、謡と仕舞(謡うことと舞うこと)を稽古しているのだけれど、どうしても肩や腕に力が入ってしまう。

謡のときは、正座して、右手に閉じた扇を持って謡う。肩の力を抜いて、扇を軽く持つようにと言われるけれど、これがなかなかできない。

仕舞には、「構え」という基本の姿勢がある。背筋を伸ばして、丹田に力を入れて両足で床を踏みしめて立つ。でも、やたらと肩に力が入ってしまい、足下はふらふらする。

昔、ヨガを習っていたときにも、肩の力を抜いて!お腹に力を入れて!と、よく言われた。
ヨガの基本の立ち姿勢も、両足に均等に力を入れて地面を踏みしめる、というところは、仕舞の構えと共通しているような気がする。どんな分野でも、基本は同じなのかな。

地に足がついていない。
肩に力が入っている。
腹が据わらない。
なんとなく生き方に通じるところがあって、ちょっと落ち込む。

いつもいつも、肩にめいっぱい力を入れて生きてきたなあ、と思う。
丹田に力を入れて、大地を踏みしめて、肩の力は抜いて。
人生もそうありたい。

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