ついに、ボケの盆栽が咲いた。
去年の春、お花屋さんで一目惚れして買ってきた、ミニ盆栽。
「毎年咲きますよ」と言われたけれど、植物を育てるのが下手なので、また今年咲いてくれるか、正直不安だった。

去年、花が終わったあとに虫がついてしまったこともあり、だんだんと元気がなくなってきて、引っ越す前あたりは、もう枯れてしまうかもと思っていた。
それが、引っ越してからはなぜかぐんぐん元気になって、やたらと枝が伸びた（たぶん剪定した方がいいんだろうけど…）。

前に置いていたベランダより日光が当たるし風通しがいいから、元気になったのかな。
室内のパキラも、なぜか引っ越してから、ぐんぐん伸びて、冬になってからも、若葉をせっせと出すようになった。

みんな、前の家で、閉塞感を感じていたのかなあ。
気に入っていた家だったのだけれど、長く住んでいたこともあり、知らず知らずのうちに、生活が淀んでいたのかもしれない。

環境が変わることは、しんどい。
でも、植物たちが元気になってくれて嬉しい。
きっと私も、元気になっているはず。

まあずいぶん若いんですねと言う人の眼鏡のつるは銀色に光る
（2024.3NHK短歌入選・山崎聡子選）