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【フランキーさんとわたし】No.7


フランキーさんが幼いころ
この国は他国との争い、まっただ中

「みいちゃん、わたし小学校もろくに行ってないから、字か読めないのよ」
マサミちゃんが言ってきた
確かに伝票に字を書くことは
ほとんどせずで
書いてもカタカナと
変わっているなと思っていた

そんなある日
マサミちゃんと旅行会社へ行くことに

カウンターの女性が
ちょっともたついたら
「ちょっとアナタ後ろにあるじゃない!!」

行き先ファイルを指さしお怒り
あれ、マサミちゃん字が読めない言ってなかった?
もちろん、その場で聞きました(笑)

「ちょっとぐらいなら、わかるのよホホホー」

お店入り時間、少し早めに
はいった日

「みいちゃんお願いがあるの」
「この本読んでほしいの」
差しだされたのは
当時、旬な本
郷ひろみが書いた「ダディ」
お店のカウンターに
2人で並んで座り
わたしがロウドクしました(笑)

マサミちゃん目を閉じ
頭を揺らしながら
うん、うん、うん

「で、どうなったの?」
結末が気になるのか
ロウドクしている
わたしに質問攻め
(いや、いや、わたし読んでないし、知らないし)
ちょっと待ってと
何度も言い
目視で、はや読み
結局、本の真ん中ページ
ほぼ とばす
「そうなのねー、この本よかったわー」
(感想、それwww)
「さぁ、みいちゃん早くお店あけましょ」

「アンタ早くお客様よんで
ボウズ(お客様が1人も来ない日の表現)はいやよホホホー」

※実話です(笑)



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