美麗

物忘れひどめの49歳

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物忘れひどめの49歳

最近の記事

【フランキーさんとわたし】No.15

【後編】 フランキーさんは美意識が高い マサミちゃんのトンボめがね レンズあり、レンズなしを いくつも作ったもんだから ラウンジ、自宅 マサミちゃんの手が届く範囲に必ずある かけるかけないは マサミちゃんの気分しだい 紳士なお客様たちはトンボめがねに ふれることはない 若いお客様はかならず 言う 「ママ、そのめがねなに? かけさせて」 と 「ええ、よく見えますのよホホホー」 マサミちゃん スペアのトンボめがねをお客様にお渡し そうそう見ることのない トンボめがね

    • 【フランキーさんとわたし】No.14

      【前編】 フランキーさんは美意識が高い マサミちゃんのお顔 もちろんフル整形 「わたくし、どこの先生が手術したのか わかるのよホホホー」 (なんの自慢よ) 今でこそ、整形することが日常化している世間さま マサミちゃんの時代は そうではなかったそう 整形手術したその日は 病院にお泊り 同室だったマサミちゃんのお友達 ニューハーフのナミちゃんが言っていた 「フランキーさん鼻の手術した日の夜 いきなり鼻のガーゼとって手術した鼻を鏡を見ながらペタペタ、ペタペタ手で触るのよ

      • 【フランキーさんとわたし】No.13

        フランキーさんはカケヒキがお得意  まだ寒い日の ある日 ラウンジ終わり おイヌさま達のお散歩タイムも終わり そろそろ帰るーって マサミちゃんに言うと 「みーちゃん今から市場にいきましょ」 と マサミちゃん まぁいいかってな感じで マサミちゃんのラウンジから 車で10分ほどの 京都の大きな市場へ まだ薄暗い明け方 市場の中は働く人だらけ マサミちゃん、目をつけたお店の大将に 欲しいお品指さして 「これ、まからへんの?(値引きして)」 と お店の大将ムッとして 「ま

        • 【フランキーさんとわたし】No.12

          フランキーさんは目新しいモノがダイスキ ラウンジにたまに来る マサミちゃんのお客様(男性です) 本業でもないのに やたらに美容用品をセールス そのたび 「あーらーそうなのね では買いますわホホホー」 万からする商品でも数台お買いあげ わたしも一緒にお買いあげ もちろん1台だけ(笑) マサミちゃんは 1週間 わたし1ヶ月 美顔器たち、いづこへ(笑) そんなある日のお昼間 マサミちゃんから電話 「みーちゃん、痩せるオクスリがあるのよ、一緒にお話聞きに参りましょホホホー

        【フランキーさんとわたし】No.15

          【フランキーさんとわたし】No.11

          【後編】 フランキーさんは大の動物好き 未明のおさんぽ マサミちゃんの両手に マリコ、ぺぺ、出戻り2匹 ともちゃんは 巨漢のノンノンとジュリちゃん担当 「リードはかわいそうよ」 と マサミちゃん へこおびらしき 柔らかい帯をハーネスがわりに おイヌさま達に装着 巨漢のノンノンだけ ハーネスからするっと たまに、抜ける(笑) そんな時でもマサミちゃん 男性には戻ることはなく 「ノンちゃんまちなさい!! ノンちゃんまちなさい!!なんでアンタはお母さんの言うこと聞かれへ

          【フランキーさんとわたし】No.11

          【フランキーさんとわたし】No.10

          【前編】 フランキーさんは大の動物好き マサミちゃんの1番の愛娘 トイプードルの 長老ジュリちゃん マルチーズが巨大化し 中型犬になった 愛息子ノンノン ノンノンのお母さん マルチーズの マリコ ジュリちゃんの息子 トイプードルの ぺぺ 4匹一緒に過ごすことは できない 巨漢のノンノンとぺぺがケンカするから ジュリちゃん、ノンノンは 1Fラウンジ マリコとぺぺは 2Fの住居 そんなある日 出戻り2匹 マリコが産んだコ マサミちゃんはジュリちゃん マリコが子ども

          【フランキーさんとわたし】No.10

          【フランキーさんとわたし】No.9

          フランキーさん 気持ちのアップダウン やや激しめ ラウンジは通常営業 マサミちゃんの気持ちは 日々アップダウンの繰り返し 気持ちダウン中は お店の営業中にお着物に着替えない日も 多々ある そんな日でも接客は必ず ひとり、ひとりのお客様に ご挨拶だけはかかさない でも気持ちのアップスイッチ ONにはならない 一度だけ ラウンジ閉店時間まで あと数分と言うときに お客様から 「ママ、お店終わったら、祇園のホストクラブへ行こうよ」 と、お誘いが 「あーら、いいわね。では

          【フランキーさんとわたし】No.9

          【フランキーさんとわたし】No.8

          フランキーさんは華やかなことが ダイスキ マサミちゃんとわたし とっても田舎の大きな温泉旅館に泊まった日 わたしをトリコにする出会いが まさみちゃんに誘われ 旅館内で大衆演劇を見ることに  第一部は観劇 「みいちゃん見て、あの着物素晴らしいわね」 「ちょっと見てちょうだい、豪華な帯ね」「あの着物は◯◯って言うのよ」 「みいちゃん、あの役者さんステキね」 ときおり、役者さんの口まねをしたり マサミちゃん、観劇中なのに おお忙し (マサミちゃんが舞台にたったらいいのに)

          【フランキーさんとわたし】No.8

          【フランキーさんとわたし】No.7

          フランキーさんが幼いころ この国は他国との争い、まっただ中 「みいちゃん、わたし小学校もろくに行ってないから、字か読めないのよ」 マサミちゃんが言ってきた 確かに伝票に字を書くことは ほとんどせずで 書いてもカタカナと 変わっているなと思っていた そんなある日 マサミちゃんと旅行会社へ行くことに カウンターの女性が ちょっともたついたら 「ちょっとアナタ後ろにあるじゃない!!」 と 行き先ファイルを指さしお怒り あれ、マサミちゃん字が読めない言ってなかった? もちろん、

          【フランキーさんとわたし】No.7

          【フランキーさんとわたし】No.6

          フランキーさんのラウンジ 女の子も揃い 日々忙しくなってきました 自由人なマサミちゃん お客様がカウンターを埋めつくしはじめてやっとお着替え(笑) 「ではお着物に着替えてまいります ホホホー」 お店オープン時間、ずいぶん前から 大きな赤のネオン看板は大通りまで だしにいくのに お着替えは、かなりマイペース マサミちゃんの普段着 アニマル柄なだけに ローカルラウンジなら そのままお店もありかも だけど 「やっぱりお着物よホホホー」 とお店が忙しくても お構いナシでお

          【フランキーさんとわたし】No.6

          【フランキーさんとわたし】No.5

          フランキーさんのお客様 なかなかキャラがこい マサミちゃんのお客様 愛称「まっちゃん」 お店がヒマな時は マサミちゃんからラブコール 「もう寝とったわ、タワケガ」 と電話の向こうでちょっとお怒りな まっちゃん でも、おきまりのように お店のドアが開き まっちゃん登場(笑) 「オウ、マサミのくさいオソソかぎにきてやったぞー」 「もーう、まっちゃん、そんなこと言わない」 マサミちゃんがプリプリお怒り(苦笑) まっちゃんはお下品ネタが大好き でも、お店に新人がはいるたび マサミち

          【フランキーさんとわたし】No.5

          【フランキーさんとわたし】No.4

          フランキーさんのラウンジは なかなかゴージャス マサミちゃんは趣味がいい お店のカウンターは大理石 (もちろんボックステーブルも) 椅子はアンティーク風ヨーロッパデザイン 絵画は数点の有名画家 (もちろん模写です) 全てあぶら絵 サイズも、畳ハンジョウぐらいある サイズで、かなりビッグ 絵だけでも、ワァーって思うのに マサミちゃん 額ぶちへのこだわり半端ない アンティークな木彫り、カラーはゴールド あぶら絵が一段と際立ち ゴージャス ゴージャス ただ、壁紙だけ趣味がわる

          【フランキーさんとわたし】No.4

          【フランキーさんとわたし】No.3

          フランキーさんの自慢「私のオソソハ日本で11番目ホホホー」 そう、マサミちゃんオソソあるんです。 (オソソ=女性器) マサミちゃんの姪っ子、京子ちゃん 10代からマサミちゃんと寝食を共にし マサミちゃん経営のクラブで働いてる最中 お客様に 「お前のオバサン、オトコなんだぞ」 と教えられ度肝をぬいたそう(えーっ) そう、マサミちゃんの見た目 オッパイ爆乳、オソソもあるだけに 誰もオトコなんて思わない 「わたしのオッパイ300cc、みんながわたしのオッパイ見るのよホホホー」 電

          【フランキーさんとわたし】No.3

          【フランキーさんとわたし】No.2

          フランキーさんの本名はマサミ、産まれた時はマサオだったとのこと。フランキー時代が長かったようで、周りはフランキーと呼ぶ人が多かったが、私は本名のマサミちゃんかママと呼んでいた。お店が暇な時はマサミちゃんの昔ばなし、働きだして1週間、暇、暇、暇、お客様はマサミちゃんのお客様が1日、1人、2人、そんな状態で1週間。女の子は私以外は誰もいない、ここではお客様は呼べないな、と、あっさり1週間で辞めることに。 結局、また祇園にもどり、女の子達がいるお店へ。マサミちゃんのお店を辞めて数日

          【フランキーさんとわたし】No.2

          【フランキーさんとわたし】No.1

          24歳初夏、昼も夜もなんとなく働いていた。少し前まで留学したかった夢も、まぁいいか、ってな感じで、ただ毎日本当にダラダラと。そんなある日知り合いのお姉さんからローカルなんだけどラウンジ手伝ってもらえない? ママがニューハーフなんだけどみいちゃんならママ気に入るよ、と。夜、すでに祇園で働いていた、でもお姉さんの強引なお誘いに負け、翌日にはフランキーさんとご対面(笑)あなた可愛いわねー明日からお願いね。またまた強引な(苦笑)そんな感じで働くことに。フランキーさんの自慢「私のオソソ

          【フランキーさんとわたし】No.1

          心地よい子守りうた

          海外在住の友達が 楽しいからぜひ聞いてと ラジオ番組のURLが送られてきた 海外在住日本人向けの30分のラジオ番組 夜、布団に入るタイミングで 聞こうと毎晩流してはいるが エストニア観光名所から進まない 毎晩同じタイミングで 記憶がなくなる 心地よい子守りうた やね https://1059theregion.com/podcast/ohayo-japanese-show-podcast/?doing_wp_cron=1683966822.34892702102661132

          心地よい子守りうた