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●私の化学物質過敏症の発症原因

CSは、明確な原因や仕組みが解明されていないとされています。しかし、私の主治医は、ある程度、原因を明らかにすることに成功しており、厚生労働省にも報告をあげているそうです。そのおかげで、私も日常生活を取り戻すことができています。
そのあたり含め、私の発症原因をまとめます。
 

〇そもそも、化学物質過敏症とは何か?


→様々な要因による、中枢神経の異常反応(中枢神経感作)。それによる諸症状の総称。
 
〇中枢神経感作を引き起こす要因とは?
・中枢神経に影響を与えうる既往症(ヘルニア・慢性上咽頭炎など)
・栄養不足(ビタミンD・亜鉛・カルシウム)
・感覚過敏(元々患者自身が持っていた過敏性が、発症により強化される)
→これらが複合的に発生し、さらに、何かしらのきっかけが引き金となり、発症に至る。
 
※注※ 主治医から聞いた話を、自分なりに解釈してまとめているので、若干の間違いや記憶違いがあるかもしれません。
 
 

〇私の発症原因

・その①  頚椎ヘルニア、腰椎ヘルニア

 主治医に初診で「とにかく至急、MRIを撮りさい」と指示され、近隣の大きな病院で、首と腰のMRIを撮影しました。そこで、頚椎と腰椎のヘルニアがあることが発覚。
 元々、デスクワークや子どもの抱っこなどで、腰や首を痛めたことがあり、整体などに通ってケアはしていました。ですが、自分がヘルニアだとは知りませんでした。ヘルニアは、MRIを撮らないと分からないので、自覚はないが実はヘルニアであるという人も多いようです。
 ヘルニアは、よほど重い症状であれば手術適応ですが、そうでければ、自然治癒を待つのが基本です。そのため、私も直接的なヘルニアの治療は何も行っていません。整形外科にも行っていません。簡単な腰痛体操をやったりしましたが、効果のほどは不明です。
 SNSなどで「CSを自力で治した (寛解した)」方を見かけることがありますが、おそらく、要因となっていた既往症が改善したのではないかと思っています。特に、ヘルニアは、自覚がなくても既往のある方も多いでしょうし、自然治癒することが多いので。
 
 慢性上咽頭炎についても、耳鼻科で検査しましたが、炎症等はありませんでした。炎症があった場合は、EATという治療が必要なようです。
 

・その②  栄養不足

 主治医から、「血液検査で、ビタミンD・亜鉛・カルシウムの量を調べるように」と指示がありました。検査結果は、みごとに、全て基準値を下回っていました。
 健康に気をつけて食事をしているつもりでしたが、子育て中ということもあり、自分の事は後回しになりがちで、バランスの良い食事ができていなかったようです。
 また、元々通っていた病院で鉄剤を処方されており、処方を減らされた後も、自己判断で鉄分を摂取していた事も、亜鉛の吸収率を下げることにつながり、悪影響となっていたようです。

・その③  感覚過敏

 私はHSPです。一般的な人より、音や光や匂いなどに、元々敏感なところがあります。
 主治医から「あなたみたいな色白で神経の細い人は、CSになりやすい」と言われたことがあります。それはおそらくHSPの事を指しているのではないかと思っています。
 また、心療内科系の既往症がある方や、発達障害の方も、元々、感覚の過敏さを持っておられることが多いので、そういった方も、同じくこの病気になりやすいのかもしれません。
 昔から「神経が太い・細い」という言い回しがありますが、神経が太い方々は、同じ条件下でもCSになりにくいのではないかと予想されます。
 

・その④ 引き金:自宅の改修工事

 私の引き金は、明らかに改修工事によるものでした。工事開始以降、みるみる体調が悪くなりました。工事が佳境になるにつれ、精神的にも(異常な不安感)、肉体的にも(呼吸のしづらさ)、状況は悪化し続けました。
 家族3人暮らしですが、夫と子どもには、何の異常も現れませんでした。やはり、同じ条件下でもCSが発症する人としない人がいるのだと思います。
 新築や改修工事の際は、建材からの化学物質の揮発量が増えるので、シックハウス症候群になる人が多いそうです。しかし、一定期間が過ぎて症状が治まる人もいれば、さらに症状が進み、CSになってしまう人もいるようです。
 我が家の工事は、6~7月。夏は気温が高いことから揮発量も多いらしく、悪条件がそろってしまった中での発症だったと思います。
 
 

 私の発症原因は、こんな感じです。
 原因が分かれば、対策や治療ができます。CS=原因不明で難治性の病、ではなくなってきているということを知ってもらえたらと思います。
 
 ちなみに、主治医とのやり取りは、全てオンライン診察(LINEドクター)です。一度も、典子エンジェルクリニックを訪れたことはありません。MRIや血液検査などは、近隣の病院で対応してくれるところを探し、検査等してもらっています。薬は自宅に郵送してもらっています。
 ケータイひとつで、診察してもらえるのは、本当にありがたいです。今後、こういった治療が広まりますように。

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