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何かを伝えるためには、調べる労力を惜しまない。

先日、自分の職場の同僚が家を買った。買った本人は「いやー、来年からローン厳しくなるなー」とつぶやく。周りの反応としては、「すごい」「おめでとう」と祝福の声を送った。そんな中、一人の同僚は私に一言アドバイスをする。「〇〇くんも若いうちに家買ったほうが良いよ。」若いうちにはどのような感覚なのか。私も30代後半を迎えようとして自分ももう若くないのかなと思い始めてたが、少し不思議な感覚だった。

家を買うことについて、そんなに議論をしたい訳ではないんだが、誰だってほしいもののために浪費する。それで心の豊かさを整えたりすることも大切なことだと感じるのもわかるのだ。ただ、家を買っていない同僚から、「家を買ったほうが良いよ」と言われることが気に食わなかった。なぜなのだろう。

答えは出ていた。彼から出てくる家を買う理由は”根拠”がなかったからだった。「所有欲を満たせられるし、部屋もきれいだし」。そんな言葉は何も心に響いていなかった。それでも自信満々で家を買うことを推す彼のことに、経験値のなさを感じていたのかもしれない。ブログやSNSでもしかり、私達はいつもおすすめするモノ・コトへの根拠や説明者の実績を意識する。まさに説明者は説明するだけの根拠や理由を客観視して説明しなければ、人には伝わらないんだと感じた瞬間だった。

ちょうど1週間前に読んでいた「1%の努力」の本に著者ひろゆきさんの思考ツールの一つを思い出す。

「調べる労力を惜しんでいないか?」
ダラダラと暮らしていくコツは、徹底的に調べるクセがあるかどうかで決まる。わかったふりをするのではなく、自分が納得できるまで調べることができるか。学ぶことを面倒に思わないほうが、人生は楽しい。

1%の努力 ひろゆき 著

本の中には、幸せと思えることの総量を増やすことを目標に楽しく暮らしていく思考ツールが49個展開されていた。思考ツールを語る際に彼しか話せないような7つの体験エピソードがあった。だから読んでいて考え方に納得できた。”自分の経験から伝える”。そのために実験をして、うまくいったこと、好きになれたことに納得できるまで調べてみよう。

私がいつか「家は早く買ったほうが良いよー」と勧められる日が来ると嬉しい。ただ、その前に奨学金の返済ローンから片付けよう。まだまだ先にはなりそうだが、努力の方向性を意識したら、今年も楽しい人生がスタートできそうだ。

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