■はじめに

前回は掲載110番についてお話を聞いたホームズくん。今日もLIFULL HOME'S 情報審査グループにやってきました。

前回の記事はコチラ!

情報審査：
あらホームズくん！ いらっしゃい！

ホームズくん：
こんにちは～っ！またきたよっ！

情報審査：
こないだのお話はどうだった？

ホームズくん：
掲載110番のお話、すっごく勉強になったよっ！

情報審査：
よかったー！嬉しいです！
 
ホームズくん：
ねぇっ！他にもみんなに伝えらえることはないかなっ？
おうちを探しているみんなが知っておいた方がいいお話はないかなっ！

情報審査：
わかりました！ではお部屋探しの際に気をつけなければならない広告について話しましょう！

■景品表示法の「おとり広告」とは？

情報審査：
ホームズくんが前に遊びに来た時に、情報審査の仕事は「載せちゃいけない広告を載せないこと」って説明したのは覚えてます？

ホームズくん：
うんっ！賃料が間違ってたり、駅までの時間が間違ってたりする広告だよねっ

情報審査：
はい！そういった広告はまとめて「不当表示」と呼ばれているのですが、
その中のひとつに「おとり広告」というものがあります！

ホームズくん：
おとり広告！ボクも聞いたことあるっ！
みんなが気をつけなきゃいけない、よくない広告のことだよねっ

情報審査：
はい！
「おとり広告」という言葉自体は不動産業界に限らず広告業界全体で広く使われる言葉です。
景品表示法という法律では、おとり広告は「商品・サービスが実際には購入できないにもかかわらず、購入できるかのように表示すること」としています。

ホームズくん：
うーん、なんだか難しいっ
もう少し分かりやすく例えることってできるっ？

情報審査：
そうですね、うーん、ホームズくんは好きな食べ物はありますか？

ホームズくん：
ボクはおにぎりが大好きっ！

情報審査：
例えば、「高級食材を使ったおにぎり、100円で売ってます！」という、広告を見てお店に行ったら、「おにぎりは品切れで、他の商品を買って欲しい」と伝えられたらどうしますか？

ホームズくん：
ん〜っ、「話が違う～っ！」って思っちゃうかもっ

情報審査：
「おとり広告」というのはそういった嘘や大げさな広告を指しているんです。
実際には購入できない魅力的な商品を広告してお客さんを集めて別の商品を買わせる、いわば広告品を「おとり」に使っているんですね。

■不動産業界の「おとり広告」とは？

ホームズくん：
なるほどっ！なんだかそれって前に教えてくれた「申し込みができないおうちの広告」の話に似ているよねっ

情報審査：
さすがホームズくん！よく覚えてましたね！
不動産広告における「おとり広告」というのはまさにそういった広告なんです！

ざっくりいうと

①存在しない物件
②存在するが取引できない物件(または、取引する意思のない物件)

このいずれかの物件を広告掲載してお客さまを誘いこむことを指します。「おとり物件」とも呼ばれていますね

ホームズくん：
なるほどっ！①は、本当はないおうちを作っちゃって嘘の広告をするってことだよねっ　ひどいっ！

情報審査：
ええ、魅力的な条件をたくさん入れて作った架空の物件はもちろん、写真の建物は存在するけど、地番や地所などの情報に嘘がある場合も①になります！

ホームズくん：
前に遊びに来た時は、「先にお申込が入った物件は申し込めない」って教えてくれたよねっ。
これは②の「存在するけど取引できない物件」になるのかなっ？

情報審査：
そのとおりです！ホームズくんすごいっ！

ホームズくん：
えっへんっ！ 
おとり物件の広告についてお問い合わせをしちゃうとどうなるのっ？

情報審査：
おとり物件は人が入居する事ができないので、不動産会社から「その物件は申込が入ってしまった」などと説明をされて、他の物件を紹介されることになります。

ホームズくん：
なるほど～っ、お引越しをしたことがある人達の中には
この話を聞いて「もしかしてあの時のアレは”おとり物件”だったのかも・・・！」って思う人もいるかもしれないねっ

情報審査：
はい、、お部屋探しをしている方々にとって広告されている物件は、当然「紹介して貰えるもの」ですから、「おとり物件」は決して無視できない広告なんです。

■次回予告

おとり広告の意味を教えてもらったホームズくん。対談はまだまだ続きますが今回はここまで。
次回は「おとり広告はなぜ掲載されてしまうのか？」をお伝えします！

■今日のまとめ

✅「おとり広告」は景表法における不当表示の一つ！
✅「不動産のおとり広告」は「おとり物件」と呼ばれている！
✅「おとり物件」は存在しない物件、存在するが取引できない物件(または、取引する意思のない物件)を使って不当に集客を行うこと！

後編はコチラ！