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真空管アンプが好きだ・・・

こんにちは南仙台の父です。
唐突ですが、真空管アンプが好きです。
令和、21世紀の時代に真空管なんて死語の世界だと思う方も多いと思いま
すが、今でも真空管は製造されています。
最近はウクライナの戦場でロシア製の武器から真空管が見つかったとかい
う話もありますが、ロシアを中心に今でも真空管は作られています。
日本を含めて大抵の国では古い機器の維持管理やアンプくらいしか用途が
今となってはありません。
ギターについては真空管アンプファンも多く、今でも真空管を実際に使っ
たアンプが作られています。
もちろん、この時代ですからソフトウェア処理や疑似回路を使ってシミュ
レーションによる真空管アンプ的な音創りというのも可能です。
でも、それでも、まだまだ真空管アンプは生き残っています。

最近はそれでもだいぶ減りましたが、真空管アンプが置いてある練習スタ
ジオもあります。
真空管アンプで歪ませた音を一般的にオーバードライブと呼んでいて、こ
れに近い音を再現するエフェクターもあります。
トランジスタなどのアンプで歪ませた音をディストーションと呼んで区別
する場合もありますが、今はあまりそんな区別もされてはいません。
真空管アンプは操作が面倒だったり、慎重に扱わないと壊れやすいので、
よく練習スタジオのアンプが壊れている時は真空管アンプだったりします。
真空管が壊れやすいのが理由ですが、それは冒頭の写真を見ればわかるよ
うにガラスで作られているからです。
こういうのを知らない人が雑に扱ってアンプ壊すのが一番の原因です。
だったら、そんな壊れやすい、面倒なアンプ使わなきゃいいだろって思う
人も多いのではないでしょうか。
いんや、音が全然違うんですよ、真空管アンプって・・・。

Marshall、Fender、VOX、Mesa Boogieといったメーカーが有名なところで
すが、個人的にはOrangeなんかも好きです。
MarshallやFenderのツインリバーブなんかも有名どころですが、Orangeや
Mesa Boogieとかは結構渋めの音で大好きです。
このどちらかがあった場合は本当にうれしいです。
両方あったりするとどっちにするか決心がつきません。
(たいていは両方あるようなスタジオはありませんが。)
Orangeは外観も結構渋いのでインテリアとしても秀逸でしょう。
まあ、あんまりリビングに置いてあるような家庭はありませんけど。
音的にはMarshallやFenderよりももう少し乾いた感じの音でしょうか。
アメリカンロック、サザンロック、ウエストコースト系との相性が非常に
良いアンプだと思います。
こういった音楽をやってた時期も長かったので、自然とこういう選択にな
っちゃうのかもしれません。
ジャズだったり、ユーロ系のロックだったり、J-POPだったら別のアンプ
もいいかもしれませんが、どうしてもOrangeやMesa Boogieとか見ちゃう
とそっちの方に行って、知らず知らずのうちにシールド繋いでいます。
個人的にも扱いやすいところもあって、イコライザーのセッティングもあ
る程度わかっているので、自然にそういう選択になっちゃうのでしょう。
とにかく大好きです。

これがOrangeのアンプですよ

最近の真空管アンプはそんなことはありませんが、昔は熱を持ってその発
熱によって調子が悪くなったり、真空管の立ち上がりに時間がかなりかか
ってなかなか音が出ない、真空管の状態によって音が変質してしまうとい
った厄介な問題もありました。
最近のアンプはそうした真空管の持つ大きな欠点を減らして、使いやすい
ものに仕上がっています。
昔を知ってる人間からすれば、本当に素晴らしいテクノロジーの進化だと
思います。
壊れやすいっていう点を除けばですが・・・。
電源を入れればすぐに音が出るのが当たり前の現代では、立ち上がりに時
間のかかるのは当たり前の時代を経た人間としては素晴らしいことなんで
すが、昭和の時代はテレビだって真空管で立ち上がりに時間がかなりかか
ってましたから、それを考えると今の時代は本当に凄いと思います。
それでも昭和の時代が良かったって思う人の気持ちはわかりません。

そうそう、音の感じですけど、色々なエフェクターを使って試してみまし
たが、やっぱり本物の真空管アンプと同じ音は出せませんでした。
まあ、当たり前なんですけどね。
何となく似てるけど、やっぱし違うなっていう感じです。
エフェクターのオーバードライブもこういう音なんだって割り切ればそれ
も善しなんですが、真空管アンプの音を出すって頑張っちゃうと残念な音
になっちゃいます。
もう真空管アンプが手に入らないならともかく、2023年も新品の真空管ア
ンプが買えちゃうことを考えれば、エフェクターで無理して音創りするよ
りも、素直に真空管アンプ借りて来た方が早いですからね。
レコーディングでも真空管アンプで音出してマイクで拾うのと、エフェク
ターでドライブかけてラインで入れるのを比較しても、前者の方が圧倒的
にいい音してましたから・・・。(あくまでも、個人の感想ですからね。)

最近は真空管アンプのお世話になってない感じがします。
というか、あっても壊れてたり、そもそも壊れやすいから置かないように
してある、予約しないと倉庫から出してくれないなどのシステムになって
いるらしいです。
お金がかかる場合もあるので、自分の自己満のためにそんなワガママいう
ことも許されませんから、そこにあるアンプを使うっていうのが今の状況
でしょうか・・・。
弘法筆を選ばずと言うが如し、アンプを選んでいるうちは腕を磨けと言わ
れるのがオチですからね。
そんな真空管アンプ、やっぱり大好きです。
大事に使うからこそ、イイ感じがするのも真空管アンプです。
安全に使うためにも、指差し確認までして電源を入れる・落とすまでをし
なければならない、そんな面倒くささも好きです。
真空管アンプが本当に好きなんです・・・。

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