作詞/作曲/編曲/朗読：Apollo
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壁の中
ずっと旅をしていた

決して戻らない
深海の記憶を持って

壁の中
ずっと旅をしていた

断層に散った
故郷を目指して

引き裂かれた
もう一人の自分が
呼んでいる



排泄された
理解の
許しの
祝福の
死骸が語りかける


「目覚めよ」

まぶたを開けて
初めて知る

動脈に当てられた
鋭い光

冷たい夜 空と
生臭い海鳴り

ここは此岸

さよなら
母なる夢



問いかけに応答はなく
救いは虚しく

ただひとつの愛が
ガラクタであっても

この細い階段を
登っていくだけ



遺灰で飾られた大地に
足跡をつけてやった

誰もいない
すべては誤解だった

木星に浮かぶ影

赤く灯った憧れが
夜に溶けることなく
巡る

どこに帰ればいい？