帰るところ

かつて実家だったマンションの前まで行ってみた。
そこまでの景色、よく考え事をしに行った公園や川。
みんな懐かしいというより、いつも通りという感じだった。
でも、もうマンションに入る資格はない。
生きているうちはこうやって色んなものを失っていくんだなぁ、と改めて思った。
まあ、人生ってこんなもんよね。

聴き流されたくない

周りに「音楽作ってネットに公開してます」って言うと必ず「バズるかどうか」という観点で話が展開していく。
有名人に発見してもらうとか、フォロワー数が爆増するとか、そんなこと。
こないだ読んだ本に「SNSによって『人気』が数値化され、それが現代においては金や高価なものよりも権力を持つようになった。その競争に誰もが巻き込まれている」っていうようなことが書いてあったのを思い出した。
でも、その多くの人たちは自分とは深く関わっていないし、万が一好意を寄せられたとしても有難みを感じるのは難しいと思う。

幸せは「バズり」とは別のところにあるんだろうな、と考えている。
創るのが楽しくて、たまに誰かと交流して思いがけず良いものができること。
交流の中であわよくば作品を「好き」と言ってもらえること。
そういうことに価値を感じる。

とか言いつつ、バズったらまた違う世界が見えるんだろうか。
わからん。