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『寡黙な爆音』という圧倒的文才

最後にしようと思っていたチバの記事だけど、もうひとつ。これはミッシェル関連の別の話ではあるけれど。

いつだったか、音楽雑誌に忘れられないコピーがあった。

今もか知らないけれど、2000年前後、音楽雑誌はたくさんあって高かった。
情報誌のようなやつから、写真集のようなやつまであったけど、写真集ばりのちょっとデカめのサイズのやつは特に高かった。
高校の頃か、働き出してからだったかは忘れたけど、本屋で立ち読みした音楽雑誌の中にあった、そのコピーはわたしを貫いた。

コピー、というか、ライブレポートの小見出しだったと思う。

ミッシェルガンエレファントのライブレポート。

寡黙な爆音

もう、これね。
本当に痺れて。

20年以上たった今でも、これ以上痺れるコピーに出会ったことがない。

このレポートを書いた方は、チバの追悼コメントを書いただろうか。読みたい。

私はこれを目に焼き付けるだけにしてしまって、雑誌は買わなかった(金欠で)。
でもその雑誌がおいてある期間、立ち読みしては痺れていた(笑)。尚、本文は殆ど読んでいない。その小見出しの部分とライブ写真に痺れるだけ痺れて、立ち読みで本文を読むという失礼なことに躊躇するのもあったし、小さな電流が流れるままに本を置いた。写真と見出しだけでもう言葉はいらないような気もした。

どこのだれだったのか。今はどこのだれになっているのか。

知りたいなあ。

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