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新しい子どもたちにやっと大人が追い付いてきた

2年前、ににくんが3年生だったころ、主任の先生や通級の先生に
オルタナティブスクールとかサドベリースクールの話をしても

存じません
知らないですね
という答えしか返ってこなかった時がある。

ワタシのやろうとしていることは、ひどくマイナーなことなのかもしれないと、少々落ち込んだ。

それでも彼にあった学校に通わせたいと編入を決めた今年の3月、まだ春休み中だったが早めに学校に連絡をすることにしたときのこと。

内心、はあああああ?みたいな反応が返ってくるのではとびくびくしていた自分がいる。

通えているのになんでわざわざ?という声が聞こえてきそうで

何言ってるんですかみたいな、異物を見る目で見られそうで怖かった。

ことの次第を説明するとやはり驚かれ、
ちょ、ちょっとのちほど連絡させていただきます!

という返答が2、3回。

おお、困らせてる
これは困らせてると覚悟を決めた。

ところが新しく赴任してきた教頭先生は、オルタナティブスクールを見学に来てくださり、学校で出席扱いしてくれることになった。

今はいろんな学びの形態がありますから、学校と手を取り合って一緒に
協力していきたいです

という言葉にワタシはいたく感動。
そんなふうに言ってもらえるとは思っていなかったから。

そして通級だけ週一で通っているににくんだが
今年の通級の先生が

私、そういう学校にとても興味があるんです!
生きた学びだと思います!

と言ってくださる方で

どうした?私の周り急に世界が変わったのか?
とこれまた嬉しかった。

最後にオルタナティブスクール編入のために健康診断を受けねばならず
ににくんをなじみの小児科に連れていったとき

なんの健康診断なんですか?

という至極まっとうな問いに

あの、学校の編入で‥もごもご口のなかで返事したら

どこの学校ですか?

(そこ聞く?)

あの、オルタナティブスクール‥っていう

ああ!自由のびのび系のやつね!

知ってる人、いたー!

これまた嬉しかった思い出だ。

ほんの2年の間にこれほど認知度があがったということは
やはりだんだんと子どもたち自身が義務教育を選ばなくなってきているからだと思う。

その流れにようやく大人が重い腰を上げたというべきか。

今の子は会社の嫌な宴会に参加して、一気飲みなんてしないだろう。
世間がどう思うとか、慣習とかあんまり気にしないだろう。

そういう新しい人種なのだ。

だからこれから10年で教育はがらりと変わると思う

そう希望を持って今はまだマイナーでも地道に良さをアピールしようと思っている。






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