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自己紹介〜すべてはalright #2 鍼灸マッサージ師という資格

田中弥三郎と申します。ギリ昭和、ゆとり第一世代の男です。

鍼灸マッサージ師として働いています。

noteを始めて、日々の学びの大切さと喜びを改めて実感しています。

仕事の日々の中で気付いたことや参考になったようなことを発信して、私も誰かのお役に立てたらと思っています。


そのためにまず、私の経験してきたことをお話しすることで、私のキャリアと知識の棚卸しをしたいと思います。

今回は、

「鍼灸マッサージ師」という資格について


を書きたいと思います。


鍼灸マッサージ師という資格

鍼灸マッサージ師とは正確には、

  • 鍼(はり)師

  • 灸(きゅう)師

  • あんまマッサージ指圧師

以上の3種類の資格をまとめた通称です。

それぞれ別の3つの資格です。1つの学校で3種の国家資格の勉強ができるので、3つ合わせて扱われることが多いです。学校の卒業(卒業試験)→国家試験→資格取得という流れで資格取得できます。

当然、鍼師の試験には合格したけど灸師は落ちたなんてこともあります。在学は基本的に3年、学校によっては鍼灸だけの学校もあります。

学費やカリキュラムは、学校によってバラつきがあるようです。



柔道整復師(柔整師)との違い

よく混同される資格に、柔道整復師(柔整師)という資格があります。いわゆる整骨院や接骨院の先生ですね。鍼灸マッサージ師と併せて資格を取る先生も多くいらっしゃいます。
こちらは、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷の治療を健康保険を使って行なえます。鍼灸マッサージ師には、この権限はありません。

鍼灸マッサージ師が健康保険を使うには、医師の同意の書類が必要になります。

ここが大きな違いです。私はこの違いは、アルバイトで働き出した3年生春まで分かっていませんでした(笑)


リハビリの資格

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士といったリハビリの専門資格もあります。病院に就職するならこちらですね。


資格のまとめ

まとめると、

  • 鍼(はり)師

  • 灸(きゅう)師

  • あんまマッサージ指圧師

  • 柔道整復師

  • 理学療法士

  • 作業療法士

  • 言語聴覚士

  • 視能訓練士

これらの資格は、国家資格です。他にも医療分野の国家資格はありますので、詳しくはググってみてください。
国家資格ですから、国から正式に許可をもらったということです。国から認められている、というのはそれだけで信用になりますね。

健康保険を使うには、これらの国家資格が必要です。そのために学費払って3年もかけて学校に通うわけですから。


鍼灸マッサージ師・柔道整復師の値打ち

お気づきの方もあるかと思いますが、スポーツトレーナーや整体師、エステティシャンという国家資格はありません。

同じように身体に手を触れる仕事ですが、国家資格は必須ではないのです。ですが実際は、国家資格を持っている施術者も多いです。

基礎知識を付けるために国家資格を取る人も多いのですが、転職先として選ぶ人も多くあります。

その理由の一つは、国家資格保有者の供給過多があります。今や鍼灸院や整骨院は、コンビニよりも数が多いと言われています。資格を取ったからといって食っていける保証はどこにもないのです。

値打ちは需要と供給のバランスによって決まります。決して取得にかかった金額や時間で決まるわけではないのです。

国家資格の弱点

そして国家資格には、弱点があります。
健康保険を使うには、国家資格が必要と書きました。
それこそが弱点なのです。

というのも、国家資格は健康保険頼みの要素が強いのです。健康保険のシステムが改正された場合、その影響をまともに受けるのです。

また、資格自体も国(正確には厚生労働大臣)の認可によるものです。こちらも改正がないとは限りません。

加えて、医師会やその他団体に比べると、鍼灸師会の発言力は比べるまでもありません。
コロナ禍においても、医療関係者のワクチン先行接種に鍼灸師は入れてもらえませんでした。

年金制度をはじめ、色々なことが年々改正されていく日本において、今後なんらかの改正があると考えておくべきでしょう。



私の本音


もしも親戚の子から、
「鍼灸マッサージ師になりたい」と相談されたら、
私は薦めたりできません。
そもそも自分が過労死ライン超えて働いているような業界ですからね。

薦めるなら、リハビリ系の資格を取って国公立病院に就職するよう提案します。
どうしても鍼や灸がしたい、と言うなら他にないですが、そうでないなら鍼灸マッサージ師である必要は別にないんじゃないかと思うのです。

鍼灸マッサージ師が悪いというわけではないですよ。メリット・デメリットがあるということです。もし18歳当時の私がそうやって止められたところで、聞かなかったと思いますけど。

かく言う私自身は、
「マッサージの仕事してみたい。オモロそうやん。」
くらいの浅い浅い思考で志望しました。
とりあえず学校説明会に行って、よっしゃここにしようで入学、学生時代の修行(バイト)からずっと同じ治療所です。
ですから他の治療所がどんなふうに経営されているのかは分かりません。それどころか、自分のお世話になってるところのことも詳しくは知りません。

ですが実際に、
「よくそんなに働けるね」
「転職は考えないの?」
なんて言われることはしょっちゅうなので、世間一般よりはキツいんでしょう。
でも私自身は、鍼灸マッサージ師になったことは嬉しく思っています。
先のことが不安なのは、どこの業界も同じでしょうしね。


鍼灸マッサージ師という資格について、ネガティブなことを多く書いてしまいました。
読み返してみてちょっと引いてしまいました……

いろいろ気になることがあって、漠然とした危機感や不安の気持ちが出てきてしまったのかも知れません。

これからの時代、色々な働き方ができるようになってくるでしょう。そうなったときに、うろたえることなく続けていけるよう勉強していきたいと思います。色んな方のnoteを読んでばかりで、書くのが遅くなってしまいました。勉強になりますね。

ちゃんとポジティブな部分も紹介していきたいと思いますので、また読んでいただければ嬉しいです。


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