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忘れられない景色

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日、散歩をしていると熊注意の看板を見かけるも強行突破した自分。すると藪から異音がして僕は身構えた。
結果、藪から現れたのは子犬と主だったと『つぶやき』に投稿させて頂いた。
心臓が張り裂けそうな思いをした自分。小道は残り50m。熊はいないだろうと判断した自分は、子犬と主が転げ落ちた斜面を登ってみた。
すると現れたのがこの景色だ。


絵画にも見える写真。美しすぎる。拙宅のkindle本、『短編集』の表紙に採用した1枚。


軽井沢に越して間もない頃だったと思う。見事なまでのコントラスト。青空も雲も浅間山も木々も芝生もniceコンディション。自分が撮影するのを事前に知った彼らが、わざわざ調整してくれたかのような仕上がりに、自分の心は大いに弾んだ。そして瞬時にストレスが吹き飛んだ。
「軽井沢って、最高☆彡」
自分は苦手なでんぐり返しを繰り返した。それくらい自分のテンションは最高潮に達したのであった。

自分はこの写真をみんなに知って欲しくて、また誉めて欲しくて、SNSでアッピールしまくった。
最後に自分は浅間山に向かって一礼し、二拍手。願い事を告げると、再度一礼をした。
「それじゃあ、帰って原稿を書き進めよう」
自分は振り返ると同時に、右足が芝生に引っ掛かった。自分の顔面に斜面が迫ってくる。
自分は何とか斜面に両手をつくも、そのまま転げ落ちた。
ぐるんぐるん自分の体が回っていく…もう止まりません、止まれません。
やってしまった…わずか15分前の光景を自分が再現してしまうとは思いもしなかった。
ようやく身体が止まった。自分はすぐさま立ち上がると身体を確認した。
大丈夫。怪我はしていないようだ。
藪から自分は脱出した。
「いやあああああッ」
女性の甲高い声が後方から聞こえてきた。
自分は振り返るのグッと堪えて、早歩きでアパートに向かって行った。恥ずかしさと情けなさを噛みしめながら………。
だけど、自分は今日という日を忘れないだろとも思った。結果的に残念だったけど、あの景色を毎日見る事ができるのだから。

この日、自分はたくさんの原稿を書くことができたとサ。

SNSはいつもと変わらない『いいね』がついたとサ。


【了】

https://note.com/kind_willet742/n/n279caad02bb7?sub_rt=share_pw


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