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今年初のキャンプへ 前編

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

久しぶりのお蕎麦を完食した僕ちゃんは、愛車をうんならかしてキャンプ場へ到着した。

すでにキャンプサイトでは、僕の盟友である『親方』が、すでに車から荷下ろしをしていた。

今日は親方と2人でのキャンプ。大勢のキャンプも楽しく、ソロキャンも時に必要だけど、やはり10数年来の盟友と過ごすキャンプこそ、最上の癒しと言えるのかも知れない。

親方の事を知りたい方は、こちらをお読み頂けますと幸いです!


「TAKAYUKIが親方に拝謁します」
僕は両手を組んで目の高さまでもってくると、深々と親方に一礼した。
「おおっ…これはご丁寧にありがとうございます」
親方も慌てて一礼を返してくれた。

およそ半年ぶりの再開。相変わらずスリムで筋肉質の体型が羨ましい。

「今日は雨の予報ですけど、テントは設置しますか?」
親方の質問に、僕は瞬時に答えた。
「否。車で寝る。まずは何から始める? いきなり乾杯か?」

すると親方が天を指さした。
「今日は時おり雨が降る予報です。まずはタープを設置して、必要最低限の荷物を降ろして、それから炭をおこしてから乾杯しましょう」

さすがは冷静沈着の親方。僕のように「思い立ったら即行動!」というタイプではなく、段取りよく物事を考え実行できるのが親方なのである。

今にも泣き出しそうな空の下、けっこう急ぎ気味でタープを設置した。これで雨が降っても大丈夫。それに今日はほぼ無風なので、雨が横から侵入してくる恐れも無い。

あとは必要最低限の荷物をおろしていく。
テーブル、椅子、クーラーボックス、食器類、調味料類、ペーパータオル、除菌シート、鼻紙、カセットコンロ、焚き火台、薪、炭、耐熱手袋、トング、ランタン。

ある程度形になったので、炭をおこしていく。

各自焚き火台に炭を組んで着火剤を投入。チャッカマンで点火すると、あとは時おり息を吹きかけてやればOK。

10分後、ご覧の通り写真が無くて確認できませんが、炭の一部が白くなってきました。これ、火がついた証左であります。

「それでは始めますか?」
時刻は15時18分、キャンプの開始です!

「本日は曇天ではございますが、こうして盟友と再会できたことに乾杯!」
途中で面倒くさくなったので、僕は乾杯の音頭をかなり端折りました。

「乾杯!」

僕はルービー、親方はなんと赤ワイン。流石です。

まずは霜降り牛肉を焼きます。3割引きで950円。まあまあ良き牛肉だと存じます。

「はい、おまち」

僕は焼き鳥屋の店主のように、焼き上がった牛肉を親方の皿にのせた。
「お好みで塩、焼き肉のたれ、わさびでお召し上がりください」

「あの…すいません。わさびはどこに………」
わさびが見つからない親方。

「そのへんにないですかあ?」
僕は横柄で接客用語皆無の、焼き鳥屋の大将を演じ続ける。

「見当たらないですけど…」

「そしたら、車の中かな? これ鍵だから適当に探してくれるかい。悪いね、いま手が離せなくてサ 」

僕は車の鍵を親方に渡すそぶりをしながら、クーラーボックスからわさびのチューブを取り出した。

なんてコント的な事をしながら、次いで親方が購入してきた、ホルモン、やげん軟骨を焼きます。
「これはうまい。ルービーがすすむ」

僕はいつも以上に、ルービーをぐいぐい飲んで行きます。
親方も赤ワインのペースは押さえているけど、食いっぷりは僕の上を行っております。

「最高ぢゃないか、親方」

「ええ…自然に対して感謝をしないから、人は自然から怒られるのです」

早くも親方の名言が出た。でもその通りだと思う。もっと自然と対峙して、もっと自然の声に対し、人間は耳を傾けるべきなのだ。

晴天で桜も満開だったらさらに良かったけれども、残念ながら桜もまだ2分先。

まあ嘆いても詮なきこと。僕も親方も曇天(この後、小雨が降る予報)のキャンプは初体験。

だったら天命を受け入れて、素直にキャンプを楽しめば良いのです。

僕がルービーを3缶飲み干したところで、2組のキャンパーがサイトに到着した。時刻は16時を過ぎた。チェックインは16時までなので、本日はこの3組のみ。11サイトあるのでサイト内はガラガラ。

静かで何より。やったね。うれぴー。

空が宵闇に包まれ始めた、18時過ぎ。

「それでは親方、本日のメインディッシュを拵えて差し上げましょう」

「お願いしやす」

赤ワイン1本を飲み干した親方は、緑茶サワーを飲んでいる。

僕はレモンサワー缶を飲み干すと、クーラーボックスを開けて食材を取り出した。


第2部の始まりです!




【つづく】



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