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何も起きない日こそ幸せ!?

おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

毎日僕の書いた記事を読んで下さるみなさん、本当にありがとうございます。貴重な時間をわざわざ僕の為に使って下さるとは…。この気持ちをビジネス用語的に言うと、『感謝の念に堪えません』と言ったところでしょうか。

人生には紆余曲折があり、試行錯誤を繰り返しながら、時に七転び八起きし、その結果、歓喜の雄叫びをあげる瞬間が訪れ、みんなで随喜の涙をながしながら、これまでお世話になった方々へ、感謝の言葉を発する。

これこそ人生の醍醐味であり、これこそ生きている証左だと、世間一般の方々は感じると思うのです。

だけど、僕は違います。

絶対に違います。

僕はネ、静かに、ひっそりと、ゆっくりと、自分のペースで生きて行きたいのです。


そんな僕の気持ち、分かってもらえますぅ?


時に一人で生きて行くには限界があるし、これまでお世話になった方々への感謝については、生涯忘れません。
だけどサ、そこは自分の人生なんだからサ、自分が主人公なんだからサ、自分が思うままに、感じるままに生きるべきじゃん!

そんな訳で、僕は今一人リビングでホットりんご酢を飲みながら、noteの記事を書いております。
窓から日差しが差し込み、鳥のさえずりに癒されながら、ゆったりと流れる時間に歩調を合わせております。

「嗚呼…僕は今とても幸せな時間を過ごしている。身体も心も凪の状態。これこそ、人生に於いて一番必要な時間なのではないか」

もはや僕は悟りを開いたも同然。このまま出家したい気持ちを押さえながら、僕はマグカップの柄を持つと、口に運びました。


「熱つつつつつッ」


なんと、マグカップの柄がポキッと折れ、ホットりんご酢が僕の下半身にかかりました。それはまるで小便を漏らした童のように、スエットに大きな染みができてしまいました。

「だから熱いってば!」

僕は急いでスエットと下着を脱ぎました。

先ほどまでの、『凪』の状態はどこへやら…。
「何が静かに、ひっそりと、ゆっくりと、自分のペースで生きて行くだとぅ? そんなのできる訳がないじゃんかョ」

僕は一人キレながら、尻をフリフリさせながら、脱衣所からタオルを持ってきて後処理をしました。

姿鏡の前に立った僕は、後ろを向き、尻を左右に振ってみました。
徐々にスピードを上げていきます…。激しく左右に揺れる尻を見ていた僕は、なんて無残な尻になってしまったのかと失望。

僕は尻をパチンと叩きました。

自分の尻を叩いたことで、僕のスイッチが入りました。

「これからの人生、僕は全力疾走して行く。みなのも、出陣せよ!」


僕はそのまま玄関のドアに手をかけて、ハッとした。
「危なかった…このまま尻を丸出しにして公道に出ていたら、確実に僕はお縄になっていたことでしょう。水曜どうでしょう!」

僕は寝室で着替えると、玄関のドアを開けた。
外は快晴でほぼ無風。スギ花粉野郎は相変わらず空中を揺曳しているようだ。

「天よ…それでは行って参ります」

僕は尻を左右にフリフリさせながら、ウォーキングをスタートしました。

僕のすぐ横を、同じく尻を左右に振りながら野良猫がついてきます。

「君も一緒に付き合ってくれるとは心強い。さあ行こう!」


何も起きない日こそ幸せだと思うけど、そこは人間だもん、感情があるんだもん、もっと派手に賑やかに生きて行ってもいいよネ!



【了】


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