あおり運転の方程式
おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
過日。とある県に出張へ行った。
それも数年ぶりの出張。
新卒で入社した会社ではおよそ10年間出張要員だったので、そういう意味では出張には慣れているし、軽井沢、沖縄在住の経験もある。
「出張は我に吉報を呼び込むであろう」
天才軍師にでもなったかのように、僕は一人言い放った。
早速最寄り駅に到着すると、レンタカーの手続きを終え、目的地に向かった。
走り出して10分。
田んぼが広がる2車線道路を、僕はのんびり走っている。
風がちょっと強いけど、暖冬の空に雲は一つもない。
その時だった。
ふとバックミラーを見ると、後続車のナンバープレートが見えないくらい、あおられていた。
運転手は若い女性だ。
唇をすぼめて、猿みたいな表情をしている。
「そんなに急いでどこに行くの? ウンチがしたくなったの?」
僕は独り言を発すると、慌てて車線変更をした。
女性ドライバーはさらに加速して行った。
ここは高速道路なのだろうか…ってくらい加速して行った。
もしかしたら、レンタカーの「わ」を見てあおってきた可能性もある。
「あのぅ…あおり運転はダメですョ」
気を取り直し、僕はゆっくりと左車線を走行している。
今日は移動のみ。このままビジネスホテルにチェックインし、ササッとシャワーを浴びたら、一杯飲みに行こうではありませぬか。
美味しいご当地の食事とお酒を、頂こうではありませぬか。
目的地まで、あと5キロを切った時だった。
一番左車線を走行しているのにも関わらず、先ほどの女性のように後続車があおってきた。
バックミラーを見ると、メガネをかけた男性だった。男性は黒い高級車に乗っている。
状況は2車線道路の追い越し車線の車が、僕よりわずか先を走行している。
僕の速度は50キロ。追い越し車線の車は60キロ弱。
つまり、この男性は僕の車線から、追い越し車線のトップに躍り出たいのだ。
僕は再びバックミラーを見た。
男性もまた唇をすぼめている。
なんであおってくる人は、みな唇をすぼめているのだろうか。
梅干しを食べて、「酸っぱい」って時の表情にそっくり。猿にそっくり。
唇をすぼめたら、先に行かせてという暗号なのであろうか…。
これは僕にもどうしようもない。ちゃんと法定速度を順守しているし、こんなにもあおってくる、猿みたいな表情をしているメガネに同調する気などサラサラない。
信号を左折した。
するとメガネが唇をすぼめながら、今度は目を細めている。サンバイザーを使用すればいいのに、急ぎたいあまり目を細めて、西日と戦っている。
僕は一人車内で高笑いをした。
メガネの表情と言ったら、お祭りの的屋で売っている、ひょっとこのお面そっくりなのである。
つまり、以下の方程式が成り立つ。
『猿+ひょっとこ=あおり運転』
いずれにしろ、面白変顔ベスト3に入るくらい、僕は笑ったのであった。
結果、次の信号で追い越し車線の車が右折したので、猿+ひょっとこは、
ウィンカーも出さずに車線変更し、うんならかして行った。
無事にビジネスホテルに到着した僕は、心から安堵した。
みなさん、あおり運転はダメですョ!
そして安全運転を心掛けて頂きたい。
事故を起こしてからでは遅いのです。
最後にどうかもう一度、この方程式を覚えて頂き、バックミラーのご活用をお願い申し上げます。
『猿+ひょっとこ=あおり運転』
みなさんのあおり運転の方程式も是非、教えてくださいませ!
【了】
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