どんな本か？（内容の概要）

システム開発のテスト工程のノウハウを解説されている本。

テスト方針の策定から各テスト工程(単体、結合、総合、UAT)の計画、および実施に関わる方法や成果物イメージの解説がされています。

「システム開発のテスト」と一口に言っても、使う技術や環境によってテストの仕方は様々ですが、ある程度汎用的に使えるテクニックや観点が記載されています。但し、逆に言えば、具体的なテスト項目の提案、といった詳細な解説がされているわけではなく、テストの概観や全体的な考え方を学ぶための本と考えて読むのが良いと考えられます。

どんな人におすすめか？

• テスト工程の経験の薄いSEやITコンサルタント、プロジェクトマネージャー

• 上記の人にテスト工程の設計を依頼しなければならない人

• その他テスト工程の概観に興味がある人

どんなシチュエーションでこの本が使える/役に立つ？

一番役に立つのは「テスト工程の経験の薄いSEやITコンサルタント、プロジェクトマネージャー」が、急遽テスト設計を担当しなければならない状況になった時かと考えられます。

QAエンジニアや経験豊富なプロジェクトマネージャーがいるようなプロジェクト・プロダクト開発であれば問題ないですが、
PoCや小規模なシステム開発・導入案件だと、比較的経験の薄いプロジェクトマネージャーが要件定義から開発・テストフェーズのマネジメントまで、一人（または少人数)で担うことがしばしばあるかと考えられます(少なくとも私はよく目にします。。。)。そのようなプロジェクトでテスト設計をやらなければならなくなったプロジェクトマネージャーや急に任されたITコンサルタントがとりあえずテスト工程の全体をつかむには本書はうってつけです！

実際私も、炎上案件に急遽呼ばれ、「人手が足りないし、プロジェクトの誰も経験ないから、テスト設計よろしく！」と丸投げされたものの、あまりテスト工程の経験がないため途方に暮れ、Kindle Unlimitedに駆け込んだところ本書に巡り合い、どうにかこうにか対応することができました。
同じような状況に遭遇した皆様が、「無理です！」「やったことないです！
」「会社辞めます！」と言う前に、本書を読んでなんとか対応できることを祈るばかりです。。。。！（本当はそんな状況にならない会社にいるのが望ましいですが。。。）