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#0003【不動産投資初心者】サラリーマンのリスクと不動産投資のリスク

記事をご覧頂きありがとうございます。
不動産投資を行う場合、様々なリスクがあることが一般的に言われます。空室リスク、家賃の滞納リスク、借入金利の上昇リスク、物件価格の下落リスク、火災リスク、地震リスク、事故リスクなどです。不動産投資にリスクがあるからということで、リターンが得られる選択肢を頭ごなしに否定する方もいますが、サラリーマンとして働くリスクについても考えてみたいと思います。

【サラリーマンのリスク】
サラリーマンもリスクのある投資であると考えられます。時間や労働を会社に提供して給与という対価を得る投資です。考えられるリスクは以下のようなものがあります。

①給与下落のリスク
社会人になりたての頃は仕事を覚える前提で経験のある従業員よりも相対的に低い水準から給与はスタートするのが一般的です。徐々に経験と実績に応じて、給与も上がっていくことになります。能力主義としている会社であっても経験年数や勤続年数など長く働くことが貢献につながっているという前提で給与テーブルが用意されている会社も多いと思います。しかし、サラリーマンの給与は上がり続けるわけでなく、一定の役職、年次、年齢等により頭打ちとなったり、下落することがあります。会社の業績が悪くなれば賞与が減るなど自分自身にコントロールできない要因によっても左右されます。給与が変わらない前提で35年の住宅ローンを組んで住宅を購入する方がいますが、前提が続くことのほうが可能性は低く、もしかしたら不動産投資よりもリスクが高い選択かもしれません。

②リストラのリスク
会社の規模が拡大を続けている段階にある場合には、新たな事業が立ち上がったり、部署が新設されたり、雇用も拡大していく傾向にあります。大手企業であれば、新卒の定期採用をして毎年、新入社員が入ってくるため人員が増加していきます。しかし、規模拡大や人員増加を受け入れる前提が崩れたときには自然減の退職者だけではバランスがとれなくなります。その場合には早期退職を募ったり、部署の閉鎖などすることで事実上、退職の決断を迫られることがあります。社会環境の変化が激しい時代では、サラリーマンとして長く働くことが昔ほど容易でないことは想像に難くないと思います。

③会社の倒産リスク
長く同じ会社で働く前提で、入社しても社会環境の変化が激しい時代では、会社自体が長く続く保証はありません。日本では、かつては伝統的なモノづくりの企業が規模も大きく安定しているイメージがありましたが、今はインターネット、ICTの進化等により新しいサービスを提供する会社が登場するなど入れ替えが行っています。バブル崩壊、リーマンショック、新型コロナウイルス感染症など予期しない要因で事業が立ち行かなくなることもあり、昨今では会社が倒産することも珍しくありません。

④ストレス、疾病リスク
長時間の残業、休日出勤による長時間労働の結果、ストレスにより心身が疲弊をしてまうことは珍しくありません。会社側からすれば、なるべく少ない人員で最大の成果を上げようと一人一人に時には負荷をかけてでも、会社への貢献、成果を求めるのは当然のことです。しかし、生身の人間である以上、努力と根性だけで乗り切れるのには限界があります。ストレスにより現実逃避しようと過度な飲酒や消費でお金を使えば、健康を害したり、金銭的にも無駄なコストが発生します。

⑤転職、潰しがきかなくなるリスク
もはや1社で働くのは当たり前でない時代となり、転職するのも珍しくありません。スキルアップ、キャリアチェンジのため転職することもあります。しかし、転職した先でなじめるか、人間関係に恵まれるかは入ってみなければわからないという点でリスクがあります。転職をしなくても同じ会社に長く働くことで、潰しがきかなくなるという点でリスクがあると言えます。変化に対応してくためには生き残るための工夫や継続的に新しい知識を学ぶ必要もあります。


【まとめ】
不動産投資のリスクについて、別の記事にてまとめています。ご関心がありましたら、そちらを参照頂ければ幸いです。今回、紹介した以外にもパワハラや飲み会への強制参加などの人間関係での悩み、望まない勤務地への転勤、社内失業などサラリーマンのリスクは他にもたくさんあります。みんながやっているから大丈夫だろうという周りに流される環境に長く身をおくことで、自ら考えて行動することを怠ることが一番の根底にある原因かもしれません。サラリーマンのリスクも考慮して皆さまが働き方を見つめなおすきっかけとなれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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