阪神部会レポート20171022

本日も以下の流れで勉強会を行いました。
経絡治療概論(高島先生)→運動器疾患(大上先生)→各クラス事に実技→難経

今回は初回スタートの為、経済治療を初めて学ばれるに方にたいして、経絡治療の概論を高島先生に講義して頂きました。

①経絡治療はまず、絶対的なものではなくて相手や見方によって様々に変化していきます「陰陽論」

②木火土金水の相生・相克関係による「五行説」

③身体を巡る「気」やガソリンのような役割を果たしてくれる「血」、身体を潤いしたりしてくれる「津液」など「気血津液の概論」

④望聞問切を駆使して総合的に患者さんの「証」をたてて治療する事

以上が経絡治療のおおまかな内容になります。

特に経絡治療では切経の「脈診」→六部定位脈差診を「重点」をおいて患者さんの病理状態を診ていきます。
望聞問切で総合的に診察し「証」を組み立てていきます。
証は症もありますが、「証」:具体的なものから抽象された本質、直接的関知できない
「症」;症は症候群で、症候群は病気の表れ病状であって、具体的に患者に現れるもの、直接完治する事ができる現象
上文のように区別されていますが、池田政一先生などは厳密に区別していない考えかたもあります。

経絡治療はよく局所が苦手?と言われます
九州の馬場先生やそのお弟子さんの小泉先生の治療はとてもシンプルです。
教科書のように望聞問切で総合的に診断して本治法をして、お灸をして最後に仕上げして終わりとざっと一連の流れは一緒でとても治療時間も短いです。
馬場先生らの治療では肩や腰が痛いとしても余り直接的にそこを触るというのはしないみたいです
患者さんの中でも肩が痛くて来てるのに肩は触らんのか?とクレームもあるみたいですが、実際に先程と今とで肩をあげてみて症状はどうですか?と患者さんに聞いてみるみたいです。
そうすると患者さん自信も先ほどとの症状の違いに納得して帰られまた来院しれくれるそうです。

よく経絡治療を否定していても、病気は治せる言う方がいます
鍼灸治療は経絡治療を抜きにして痛い所やたまたまうった鍼が効いて症状が改善されたケースはあります
ただここで気をつけておきたいのが、果たして本当にそれが完治したか?ということです
どんな病気にも根本的な原因があり、経絡治療ではその「根本」を「証」=「本質」をたてて治療していきます。

よく勘違いされがちなのが、本治法は経絡治療をして、標治法は他のやり方をして、経絡治療で治したと言う方がいます
しかし、経絡治療とは「肝・脾・肺・腎」から、根本となる原因の「元=原因」を基本証から導きだし、本質的な事を治療していく事が重要になります。


阪神部会では、一年間のカリキュラムを通して指導しております。
年間スケジュールや内容については以下のURLを参照してください。
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小倉接骨院 高島
0774-20-0665

以上で本日のレポート終了します。


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