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台風と紫蘇の実

前回の台風で飛んだ我が家の雨どいの修理も、まだ済んでいないというのに、
次の台風が来る。

物干し竿も下におろした。
植木鉢も。

今度も大きな台風だそうだ。

さあ、気分を変えようと、わたくしは台所に立つ。

今年の夏は暑さを通り過ぎて、熱かった。

母は家庭菜園で「紫蘇山」を作っていたのだけれど、暑さで全滅。
「全然だめだったわ」。

ところが、畑仲間の奥さんから電話があった。
「あの~~。紫蘇の実を戴きたいのだけれど。」

「どうぞどうぞ」と母は答えながら、「でも、どこにもないでしょう?」

「奥さんが作っている百日草の花の下に出ているわよ。」

「あら!」

「ちっとも気づかなかったわ。だったら、あれを作って欲しいの」と母が収穫してきた紫蘇。

台所一杯に広がる清々しい香り。
あーー体の中から綺麗になっていく感じ。
紫蘇は香りよね、そう思いながら紫蘇の実をとっていく。

ザル一杯とれました。
よしよし。

綺麗にねと何度も何度も洗って、紫蘇の実の佃煮を作る。
紫蘇の実の佃煮は、香りと、プチプチした歯触りが楽しい、この季節のお楽しみ。

さ~~て、出来ました。
出来ましたよ~~。

こいつをご飯に混ぜ込んで、おむすびを作る。

そして、あったかいおみおつけを添えたら、これが我が家の昼ごはん。
今日のおみおつけの具は、麩とオクラと葱。

「ご飯、できたよ~~!!!」

「は~~い。」

どちら様も台風の被害がでませんように!

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