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重賞ローテ考察No212 京成杯+愛知杯+日経新春杯

重賞ローテ考察 京成杯


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『人気になるが低回収率の○○組と、京成杯で狙いたい高回収率の○○組』


京成杯は、前走新馬戦組が即通用する等、前走格は問われないレース。

2歳12月のG1で結果を残した馬は、春まで休養するのが通例。また、2月の共同通信杯やきさらぎ賞をステップにクラシックを目指す馬も多く、メンバーが手薄になりやすいのが1月の京成杯です。
その為、レベルの高い秋の東京芝1800〜2000を新馬勝ちした素質馬が、まずここで賞金加算を狙う傾向もあり、同組で近10年4勝となっています。
ただし、複勝率や回収率等、掘り下げると意外な結果になりました。

【考察条件①】※近10年が対象
10〜11月の東京芝1800〜2000の新馬戦で、上がり3F2位以内の1着あり

該当馬着度数:4-1-0-6
勝率36.4% 連対率45.5% 複勝率45.5%
単勝回収率133.6%
複勝回収率 69.1%

2023年1着 ソールオリエンス 2番人気
2021年1着 グラティアス 1番人気
2020年2着 スカイグルーヴ 1番人気
2019年1着 ラストドラフト 4番人気
2017年1着 コマノインパルス 1番人気

2024年該当馬
グローリーアテイン
バードウォッチャー

条件①の組は、上位人気馬が多い上に複勝率が50%を切っている為、複勝回収率は69.1%と低い結果。
1着で買えるかどうかを判断する必要があり、2連系や3連系馬券の軸馬には向いていないという事は覚えておきたいポイント。

対照的に、高回収が期待できるのが中山や阪神コースでの実績馬になります。

【考察条件②】※近10年が対象
近5走以内に中山芝1800〜2000または阪神芝2000で、上がり3F2位以内の1着あり

該当馬着度数:3-2-6-19
勝率10.0% 連対率16.7% 複勝率36.7%
単勝回収率 131.3%
複勝回収率 117.7%

2023年3着 セブンマジシャン 1番人気
2022年1着 オニャンコポン 6番人気
2022年3着 ヴェローナシチー 8番人気
2021年2着 タイムトゥヘヴン 2番人気
2020年1着 クリスタルブラック 7番人気
2019年3着 ヒンドゥタイムズ 7番人気
2018年3着 イエッツト6番人気
2016年3着 メートルダール 2番人気
2015年1着 ベルーフ 3番人気
2014年2着 キングズオブザサン 1番人気
2014年3着 アデイインザライフ 5番人気

2024年該当馬
レイデラルース

条件②の組は、条件①の組と比較して複勝率が下がるものの、母数が多い為で近10年では6頭の3着馬を出しています。
5番人気以下の伏兵も多く、単勝複勝共に回収率は110%オーバー。
ワイドや3連複を買う場合、馬券の軸にしたいのはこちらの組で、今年はレイデラルース1頭が該当。
レイデラルース比較なら、今回と同コースの葉牡丹賞でレイデラルースより速い上がりで先着したマイネルフランツにも注目。

以上2頭を、考察テーマ推奨馬とします。

【ローテ考察テーマ推奨馬】

レイデラルース
マイネルフランツ

〜その他傾向〜

【勝ち馬傾向】

※2014〜2023年の近10年が対象

①前走クラス
・新馬または1勝クラス以上
→近10年の勝ち馬全てに該当
②前走人気
・新馬〜OP 4番人気以内
・G3〜G1 6番人気以内
→2017年コマノインパルス以外に該当
③前走着順着差
・1勝クラス 3着以内または着差0.2以内
・OP〜G2 5着以内または着差0.3以内
・G1    7着以内または着差0.5以内
→2022年オニャンコポン以外に該当
④近走実績
・近5走以内で以下何れかに該当
1)東京芝1800〜2000/中山芝1800〜2000/阪神芝2000で、上がり3F2位以内の1着あり
2)芝1800重賞で2着以内あり
→近10年の勝ち馬全てに該当

【勝ち馬傾向推奨馬】

アーバンシック
グローリーアテイン
バードウォッチャー
レイデラルース

【好相性の前走レース/クラスとその中身】

🥇葉牡丹賞組  2-2-1-4連対率44.4%
🥈1勝クラス組 3-2-3-30連対率13.2%
🥉未勝利組   0-2-4-24連対率13.3%

【葉牡丹賞組好走傾向】

①前走着順着差
・2着以内または着差0.2以内
→近10年の好走馬5頭全てに該当
②近走実績
・近5走以内に東京芝2000で、3角3番手以内かつ上がり3F3位以内の1着あり

近5走以内に東京芝1800〜2000または新潟芝2000で、上がり3F3位以内の1着あり
→近10年の好走馬5頭全てに該当

2024年の①②該当馬
マイネルフランツ

京成杯に最もリンクが強いのが葉牡丹賞組。
実は近3年出走無く、4年ぶりの激アツローテです。
その葉牡丹賞組をブレイクダウンしていくと、京成杯着外馬4頭中3頭は『勝利実績が中山や福島のみ』だった馬で、着外馬の残る1頭2017年のアサギリジョーは、東京芝2000で1着実績があり、京成杯では8番人気ながら5着に走っています。
秋の東京芝2000を勝てるスピードと、中山芝2000で好走出来るコース適性をどちらも示しているマイネルフランツは、推定5番人気程度なら必ず買い目に入れたい馬です。

【1勝クラス組好走傾向】

①前走距離
・2000
→近10年の好走馬8頭全てに該当
②前走人気
・6番人気以内
→2017年コマノインパルス以外に該当
③前走着順着差
・3着以内または着差0.2以内
→近10年の好走馬8頭全てに該当
④近走実績
・近5走以内に芝1800〜2000で、3角4番手以内かつ上がり3F2位以内または番手不問で上がり3F1位の1着あり
→近10年の好走馬8頭全てに該当

2024年の①〜④全て該当馬
アーバンシック
マイネルフランツ
レイデラルース

【未勝利組好走傾向】

①前走距離
・1800〜2000
→近10年の好走馬6頭全てに該当
②前走人気
・3番人気以内
→近10年の好走馬6頭全てに該当
③近走実績
・キャリア通算で5着以下無し、前走が4角8番手以内かつ上がり3F3位以内の1着
→近10年の好走馬6頭全てに該当

2024年の①〜③全て該当馬
ハヤテフクノスケ

【前走レース/クラス別注目馬】

マイネルフランツ
アーバンシック
レイデラルース
ハヤテフクノスケ

【京成杯予想印・買い目・見解】

◎6.アーバンシック
○3.レイデラルース
▲11.マイネルフランツ

【参考買い目】
ワイド
3.6.11BOX
馬単
6→3.11
3連複
3-6-11

【見解】
◎は勝ち馬傾向に該当したアーバンシック。
武井厩舎で今回勝負気配濃厚のハーツコンチェルト(一杯追い)と最終追い切りで併入しており、ここはモノが違う可能性あり。
相手は考察テーマ推奨馬のレイデラルースとマイネルフランツが人気無く、それならもうシンプルに◎から2点が本線。ワイドでもアーバンシックから8倍つくなら十分。


【日経新春杯予想印・買い目・見解】

◎7.ハーツコンチェルト
○13.サヴォーナ
▲14.サトノグランツ
△4.6

【参考買い目】
馬連
7-4.6.13.14(4点)
3連単
7→4.6.13.14→4.6.13.14(12点)

【見解】
◎ハーツコンチェルト

旧京都開催の日経新春杯のポイント。
・前走2勝〜3勝クラス組でも斤量減で通用すること(2013〜2020年で10頭が馬券内)
・4歳馬が圧倒的勝率(2013〜2020年で6勝)

上記の点から、上がり馬を含めて4歳馬の取捨選択が重要であり、ハーツコンチェルトを本命とします。
ダービー3着馬ながら実は1勝馬で55キロ、今後の為に賞金加算は必達なはず。
前走菊花賞は、4角付近で不利がありながらリビアングラス・サヴォーナとタイム差なし。
2走前の神戸新聞杯は、1.2.3着馬が直線内を走った中で本馬は外から追い込み着差0.1の5着。当時の1.2着馬が今回8枠に入り、斤量差もつくのであれば逆転を見込む。
穴なら、内枠かつ行ききれば強いリビアングラスとディアスティマ。

【愛知杯予想印・買い目・見解】

◎8.ローゼライト
○12.ミッキーゴージャス
▲11.セントカメリア
△2.6.13

【参考買い目】
馬連
8-2.6.11.12.13 (5点)
3連複
8-2.6.11.12.13-2.6.11.12.13 (10点)

【見解】
◎ローゼライト

牝馬限定・ハンデ重賞・更に今年はコース替わり(中京→小倉)と、ここまで難解だと逆に難しく考える必要は無く、ポイントをシンプルに押さえていきたい。
愛知杯は、元々2勝クラス・3勝クラス勝ち馬が即通用するレース。
この傾向は、コース替わりの影響を受けないものと考え、まずセントカメリアとミッキーゴージャスは加点。
ただし、開幕週の小倉であれば、内寄りの先行馬に期待して、ローゼライトを本命にします。
ローゼライトは平坦な京都・新潟・札幌の2000〜2200がベストな条件。
上記コース :3-0-2-3 複勝率62.5%
その他コース:1-0-3-12 複勝率25.0%
前走のG1は2番手先行で12着も、3着とは着差0.5。G1で先行しての距離短縮なら十分狙える。

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