健常な人からすると、
うつ病や自律神経失調症、神経症など
「怠けている」
「我慢が足りない」
など、否定的なことばかり述べる。
または、
「ゆっくり休んで」
と、休んでいると生活に支障がきたすようになるから、休めないでいるどうしようもない気持ちをよそに、他人事のように優しさの言葉をかける。

なったことの無い者にしか分からない。
急に突然に降りかかってくる、
あの、しんどさ、
あの、重さ、
あの、息苦しさ、
あの、背中の筋肉痛に似た凝った感覚、
あの、もう全て終わりにしたくなる感覚

全ては、脳の異常命令が元になっているわけで、
本人がダラダラしていたり、
都合で「病気」と言っているわけではない。
「怠けている」
「我慢が足りない」
「頑張れ」
「他の人だってやっている」
「休んで寝ていたら」
など、いらない事を言われると、
生きているだでも精一杯の状態に水を差し、
「どうせいつかは、誰もが死ぬんだから、終わりにしよう」
と、いう気にもなってしまう。

うつ病や自律神経失調症など、
突然症状が襲って来る。
「もう、許してくれ」
等の発狂しそうな気に苛まれたり、
急に泣き出したくなったり、
自分を見失いそうになるのを
自分で必死で止めている。

そういう人を沢山見て来た。

うつ病や自律神経失調症などで本当に苦しんでいる人に、
「怠けている」
「我慢が足りない」
「頑張れ」
「他の人だってやっている」
という考えしか持てない人は、
であれば、
その考えしか持てない人よりも、もっと立派で勝っている成功者からすると、
そういう人たちも、
成功者の立場からすると、
「怠けている」「我慢が足りない」「頑張れ」「他の人だってやっている」
となるわけである。
そんな風に、自分の今までの生きざまを見下されたりしたら、一体どうだろう？
どれだけ残念で惨めな気持ちになるだろうか？

健康な人でも、「今日はしんどいな」という日がある筈、
うつ病や自律神経失調症などは、その「今日はしんどいな」という感覚が何十倍となって、
急に襲いかかってくるような感じで「しんどい」が
身体の中、脳に来るのです。

決して、甘えでもない、怠け者でもない、我が儘など、そのようなものではないのです。

それを体験、体感したことのない恵まれた人に、一人で多く理解をしてもらいたいと願います。