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育成する後進を選好したい

アラフォーになって、後進育成について考えることが増えました。
きっかけは、noteにも書いた、「人生後半の戦略書」に書いてあったからです。
また、テレビで見た伝説のテイラーで90歳を超えた方(安積登利夫さん)が、80歳を過ぎてから、テーラーの学校を設立したこともきっかけでした。
他にも、色々きっかけはあるのですが、一言で言うと、「次の世代に受け継がれずに終わってしまう技術を救いたい」ということです。
技術革新によって陳腐化する技術は、受け継ぐ必要はないと思っていますが、一方で、ずっと受け継いできた技術が潰えるのは、ある意味歴史の後退だと思うのです。

最近は、なんでもyoutubeで学べる時代、誰でもその道のある程度まではなれる時代です。
しかし、私はある専門領域で仕事をしているので、特によく感じるのかもしれませんが、本当に知りたいことは、インターネットにもどこにも出ていないのです。そんなに従事している人数が限られている仕事ではないのですが、全然情報が見つかりません。
そうなると、難しい書籍やら過去の経験やらを総動員して解決することになります。

そして、こういった仕事では、伝承したいこともけっこうあります。だってネットで調べても出てこないのですから……誰かが誰かに教える必要があります。

そこで本題なのですが(前置きが長すぎる……)、誰に知識や経験や仕事のコツを引き継ぐか、選り好みしたいという現象が起きています。私に。

このところ、チームの後輩達のモチベーションの低さがとても気になっていました。
私には信じられない自主性のなさ、仕事は誰かから言われないとやらない、ミスもよく起きる、確認依頼すら来ない……枚挙に暇がないです。どうしてこんなことになっているのか、私もわけが分かりません。1人の人がそうなら、その人だけの問題となりますが、何人もそういった状態です。

同じくらいの中堅社員の同僚も、この状況に気づいていて、こんなにやる気のない人達に、自分が苦労して身につけた知識や経験を分けてあげたくない、と言っていました。

今まで、後進育成は仕事の業務の1つとして当然やるものだと思っていたので、その同僚の発言に目から鱗が落ちたのと同時に、私ももっとやる気のある人に受け継ぎたい、と思ってしまいました。

そう言えば、昔の職人さん達は見込みのある弟子にしか技術は教えなかっただろうし、最近よく聞くメンターだって、やはりメンターのし甲斐がある人しか受け持ちたくないでしょう。時間だって取られるわけだし。

となると、育ちたいと思っていない後進を育成する必要はないよな、と思えてきました。

かといって、育てたいような後輩が今はいません……みんな、クワイエットクイッティング(静かな退職)をしているんでしょうか。やる気がないのは最近のトレンドなんでしょうか……

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