風をきって、ずんずん歩きたい

読んだら、もうじっとしていられない。

「君たちはどう生きるか」(原作 吉野源三郎・漫画 羽賀翔一)

私は、コペル君と叔父さんと一緒にずんずん歩きたくなった。

正直、マンガで1,300円はちょっと高いな、と思っていたけど、これはちゃんと本で買ってよかった一冊。kindleで買わなくてよかった。多分、kindleで読んでも、結局、本で買い直してた。

変えられないことを考えるのをやめれば 余計な感情に足をとられない……

叔父さんが激しい後悔の洪水にのまれていたコペル君に伝えた言葉です。

変えられないものを受け止めること。アドラー心理学でも、出てきたような。あとニーバーの祈りにもあったような。

変えられないものを考えて、心が洪水になってしまうなら、蛇口を自分で止める。そうすれば、道が見えてくる。自分が今やるべき道が。

この作品を読むと、見ないふり、考えないようにしてきた色々な思い出が、掘り起こされて、えぐられるような心地にもなります。でも、そんな過去のある自分も、自分なんだと。今の困難を乗り越える為に背中を押してくれる、過去の自分という味方なんだと。そう言ってくれました。

主人公のあだ名がコペル君で、最近、色々調べているカントもコペルニクス的転回で、なんだかコペルニクス繋がりを感じる今日この頃でした。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?