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続・池ちゃんという友達

前回のちょっとした続きの話です。

以前のnoteにも書いた通りわたしと池ちゃんは社内の同じプロジェクトに配属され仲良くなったのですが、ちょっと特殊なプロジェクトだったんです。

仕事内容を他言するなという誓約書を交わしている為、その仕事から離れた今も詳しく内容を書くことは出来ないのですが金融の中でも主にFXに関係した仕事を担当していました。

仕事内容は、めちゃくちゃ難しく技術面でどう考えてもわたしは劣っていましたが、技術以外の能力を買われてこのプロジェクトにスカウトされました。

池ちゃんも同じ上司からのスカウトで、わたしと同じくノー技術です。

これから一緒にこの難しい内容を覚えていくのか・・・出来る気がしないがやるしかない。給料が良かったのが決めてでそれ以外の何者でもない。

えらいやばい部署に来ちゃったよ。。。という感じです。
2人とも技術系の資格ももっていなければ、触らない方がええのでは?という危険なレベル。

そんな2人ですが揃って何故か研修担当です。

いつも思うのですが、ずば抜けて賢い人や、能力に長けてる人は、「人に教える」ことが極端に苦手なんですが、それってわかりますか?

相手が何を分かってなくてどうやって教えれば相手がその能力を習得出来るかがわからないんですよね。悪気はないんです。

賢い人に質問すると返ってくる回答が5歩くらい先なんですよ。1〜4も知りたい・・・けどちょっと聞ける雰囲気がないんです。そして相手が1〜4を分かってないことにも気付いてないんです。

そんな時にわたしと池ちゃんの出番です。相手の分からないことが手に取るようにわかるけど自分たちも微妙にわかってないという。。。

分かっているけどなんていうか出来ないというか。。。だって技術者じゃないしね・・・

一応研修のマニュアルもあるので、丁寧に教えることができます。相手に寄り添った対応できます!(キャッチコピー)

池ちゃんは感情がないように見られるので、時にすごく冷たく近寄りにくいと思われがちです。ハゲなのに・・・。心を開くとただの気のふれたハゲの無印顔。

わたしはゆるい感じが新人に舐められてしまうので、上司がどちらに(池ちゃんかわたし)新人をマンツーマンでふるかが重要になってきます。相性もあるので。

そんなある日ですよ。4人ほど新人が入ってきた中にSさんはいました。
明らかに仕事の出来なさそうなオーラをムンムンさせながら。

Sさんの担当を池ちゃんがしていて、Sさんが覚えが悪いからなのか言い訳が多いキャラだからなのか池ちゃんは毎日イライラを募らせていました。

タバコ休憩に行くSさんは「ちょっと行ってきますね」とタバコを吸うポーズをするのですが、それがまた池ちゃんをイライラさせるというかなんというか。

そんなある日池ちゃん不在時に、Sさんから池ちゃんの研修が怖いと告白をうけました。しかも背中を叩かれたとも。

「感情が無だから冷たく感じることはあるかもしれないけど、人を叩いたりはしないはずだから、たまたまあたっちゃたのかも」と伝えましたが、思い込みも激しそうなSさんはどんどん不満をもらします。

暫くすると上司個人宛に池ちゃんのクレームをメール。なんかちょっと怖いとわたしは肌で感じていたので当たり障りのない対応をしていました。

結局のところ、最終試験(研修期間が終わった後に最後に試験を受けなければ合格にならないのです)もなかなか合格がもらえずに適応なしということでSさんの入職はなしとなってしまいました。

わたしが思うにSさんはどんな仕事もなかなか厳しいと思う・・・資格はいくつか持っていたけど資格が全てではないんだなと思う瞬間ですよ。性格にも顔にも難あり!

ここからですよ!!ここから事件がおきます!!!
プロローグが長くてすいません。

腹を立てたSさんが、わたしたちのグループの悪口を小学生レベルの箇条書きで信じられないほど偉い人にメールするんですよ〜。個人名を出して。色黒の上司がこの対応の処理に追われている中事件はおきます。(これも結構わたしには衝撃でした。)

念のために伝えますが、わたしたちはクライアント先で働いていたんです。お邪魔している状態ですね。

クライアントの総務部から池ちゃんが呼び出し。

美女しかいない総務部です。ゴージャスな美女のデスクにはSATC(sex and the city)のポスター。真っ赤なワンピースも総務部はありです。

池ちゃんは緊張して総務部に行くと以下を伝えられたようです。

「人妻ヒップラインというお店から、料金の滞納をしているので支払いをお願いする電話が来ました」

総務部の美女の口から少しニヤニヤしながらHHᏞ(人妻ヒップライン)の名前。

池ちゃんを恨んでいたSさんの仕業なんですが、すごくないですか?名前のチョイスやばくない?一気に流行語大賞。

〜Sさんは一気に伝説へ〜

忘れた頃に今でも話題に出るHHᏞの話題。多分死ぬまでこの話題は出ます。

その後1年くらい経過した後に、わたしの友達が経営している美容院の下で、Sさんを見かけて心臓高まりました!偶然!しかも笑顔で誰かと話してる!就職出来たってことでおけ?話しかけることもなく柱の影から覗き見していなくなるのを待って美容院へ行きました。

この一連の流れをHᎻᏞの乱とし記す。
※わしの伝記。




サポートしてくださったら、お腹いっぱい海老のグラタンを食べると思います。 わたしの一番好きな食べ物です₍⸍⸌̣ʷ̣̫⸍̣⸌₎