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今週のkinologue【3/7-13】

確定申告の締め切り3日前(もう2日前か)。終わりの見えない地獄にいるために、気づいたらこんな時間。日曜のうちにアップできなかった。しかしまぁ、何年やっても確定申告ってやつを前にすると、毎年清々しいほど真っ新な気持ちになる。「何からやればいいんだっけ?」の繰り返し。全く覚える気がないんだな。それも今年は今日から始めたという、ここ数年で一番酷い状況。このままだと週末は地獄だとわかっていたはずのに、週の半ばに急に思い立って深谷シネマ訪問。いつか行ってみたいとずっと思っていて、行くなら『〈主婦〉の学校』の上映中に行きたいよね〜と片道2時間半くらいの電車旅。今思うと、地獄を前に束の間の現実逃避だったのか。。。

初めて降り立った深谷駅。辰野金吾設計の東京駅を模したと聞いたことがあったけど、旅気分が高まる駅舎♪ そして降りたら渋沢栄一の銅像がどーん。『青天を衝け』が終わっても新一万円札の発行までは勢い止まらずといったところか。深谷シネマまでは駅から歩いて10分ほど。歩いている人が殆どいない昼下がり、住宅街でも商業地でもあるようなエリアをブラブラする。途中で「草餅」のポスターを見かけて引き寄せられ、パクつきながら歩く。

遠くから煙突が見えた。きっとあの辺だな、と近づくと、趣きのある「七つ梅酒造跡地」に到着。時代物のセットのような雰囲気。食堂やカフェ、古本屋やアンティークショップもあって覗きたい気持ちを抑えて奥に進み、深谷シネマを発見。おお、B1のポスターが貼ってあるー!
突然の初訪問に「急にどうしたんですか?何か他に用事でも?」と言われるのも当然。あやしすぎる。「電車1本で来られるんですよ〜」と笑うしかない。天井が高く、映画まわりの本やお客さんの感想文ノートが詰まった本棚、居心地の良さそうなロビーが素敵だ。「今日は千葉から来たという人もいたよ。いいよね、ああいう学校がある国って」と理事長の竹石さん。いつも日報を送っていただいているスタッフの小林さんとは、お忙しい隙間の立ち話になってしまったけど、いろいろお話をうかがうことができて、やっぱり思い立ってきて良かった。

外にあったのは懐かしい手描き看板。かと思ったら布ですって。ご近所の方(映画好きではないらしいw)が描いて持って来られるそう。上映作品全部ではなくても、すでに数百枚のコレクションがあるとか。布にカビが生えて傷みが出ているものもあるそうだけれど、何かに活用できたらいいなぁ。しかし、こんな絵を描いてくれるご近所さんがいるなんて、幸せな劇場だ。
気づいたら、カフェも古本屋も閉店時間になっていた。ゆっくりする間もなく、帰りの電車旅へ。数日前のことなのに、すごく時間が経ったように感じ。あの時は平和だったと懐かしむ。。。あと2日しかないけど、あと2日もあるという心持ちで、暗闇に光明を探して地獄をひたすら進むべしー!

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