Bくんの次の人を探す話(その3 フィリピン人Jさんの面接編)
午前11時、Jさんの面接が始まった。
Jさんも日本語はまあまあ上手で、聞き取りやすかった。
ただこちらの言うことは、ときどきわからないようで、通訳さんにも何度か手助けしてもらった。
明るくて話しやすい雰囲気はある。
水産加工の仕事で魚を切ったりすることが得意だという。他にも水揚げ作業など重労働もあるっぽい。
「今の仕事は6時30分〜19時と書かれてますが、その間に休憩はどのくらいありますか?」
「1時間とか、忙しかったら10分とかです。」
えっ、、忙しかったらほぼぶっ続けで働いてるってこと?!
(当然毎日ではないと思うが、、)
だったら、昼休憩は長く取れるウチの方がラクに感じるかもしれない。
今の仕事を3年ほど頑張ってやってきてること自体も評価できる。ただその仕事をこれ以上続けたいとは思っていないようだ(笑)
他にも休日の過ごし方や、田舎暮らしは大丈夫かどうかなど、彼自身がこちらの生活にストレスを感じることがないかチェックしていった。
結果大丈夫そうだと思った。
「聞きたいことは以上なんですけど、Jさんは何かご質問はありませんか?」
「あ、はい。 有休はありますか?」
「はい、半年働いた後からありますよ。」
人柄も良さそうで、「とにかく将来のためにお金を稼ぎたいから頑張ります!」という感じだ。
私の中では、現時点で落とす理由は見つからなかった。
面接終了後、社長に聞いた。
「どう? いいんじゃない?」
「うん、決定。 あとの2人はもう話さんでいい。」
「じゃあ、もう決定で連絡するよ。」
すぐに組合に電話して採用決定だとお知らせした。
そして社長は農作業に行ってしまった。
Bくんの次の人が確保できた、という安心感で心が軽くなった。
正直、L社の候補者も話だけは聞いてみようかと思っていたけど、そのチャンスは明日の日曜日しかなかった。
それをJさんの面接の前に社長に言っておけば、社長もそういうつもりで動いただろう。
2人にもチャンスがあったかもしれない。
でも連絡が取れないので終了。。。
Jさんの印象が良かったし、明日の面接予定がない時点で、社長はもうまた時間を取ってまで2人と話そうという気はゼロ。
それにね、、L社は初期費用がめっちゃ高いからね、候補者の質もよっぽど高くないと採用には至らないんだよね。。
土曜日のうちに、フィリピン人の候補者に決まったとメールした。
L社の担当者から連絡があったのは月曜日の午前中だった。
「電話が取れなくてすみませんでした。
他の2人もとても意欲があって、人柄も良い方ですので、お話だけでも聞いていただけないでしょうか?」
この担当者が日曜日に面接をセッティングできていたら、2人にも可能性はあったかもしれない、と思うと何か残念だなぁ。(あちら側の立場に立つとね。)
もう社長の気持ちは完全に農作業モードなので、話を聞く時間を取ろうともしない。Jさんとの面談が終われば、優先順位1位は農作業なのだ。
連絡を取れなかったばかりにチャンスを逃しましたね、、、と同情したくもなる。
私達の方はこれでもう一安心だ!
と思っていたらまた予想外のことがやってくるのでした。。。
(続く)
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今日のクメール語です。
海 サモッ(ト) សមុទ្រ
それでは今日も良い一日を!
チョムリアップリアー( ^ω^ )
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