深夜の雀

先日未明、午前三時前、

お手洗いの戻りに、
部屋の窓のすぐ外で、やたらと小鳥、…恐らくスズメの囀りがするのに気が付きました。

「まさか、…『夜雀』…?」

(四国の、…確か高知でしたか、
「妖物(「ばけもの」)の先遣り」と呼ばれる妖怪だそうです)

でも、聞いた話とは、何だか少し違う…。

それで、もっと怖い考えに思い至りました。

「まさか、…スズメが営巣してる…!?」



取り敢えず、文字通りの鳥脅しのつもりで、You Tubeから、手持ちの楽曲のミックスリストを流してみましたが、一向に効果なし。

まあ、現代では、
…例えば、ターミナル駅の駅前バスターミナルみたいなところで暮らしている個体もいますし、

J-pop如きで臆していたら、当節のスズメはやっていけないのかも分かりません。


で、…今度は、You Tubeで「猛禽の鳴き声」を検索、
条件に合ったコンテンツを再生してみました。

いっそ面白いくらいに、ぴたりと囀りの声が止みました。

最初は、「再生しながら次を検索する」という方法で流していたのですが、

「12時間連続」で、猛禽「ツミ」の鳴き声を再生するというコンテンツを見つけまして、

囀りのしていた辺りに近い窓の内側のすぐ近くで、
そちらのコンテンツを、スマートフォンのスピーカーの最大出力で、朝まで再生しました。

結果としましては、
翌朝、雨戸の戸袋にも、また窓の周辺にも、スズメの姿は皆無でした。

後で調べると、「ツミ」とは漢字で「雀鷹、雀鷂」と書くそうでして、
「雀」の字が入るのは、主に、スズメを含む小型鳥類を捕食することに由来するのだそうです。

つまり、図らずして、彼等の、まさに「天敵」の声を流し続けていた訳です。

人間に置き換えてみれば、猛獣、…例えば虎や狼、熊などの唸り声が、
夜中、すぐ隣の部屋から聞こえるのを、一晩中、延々と聞かされるみたいなものでしょうか。

(…確かに、状況的にそれはイヤだ…)


ちなみに、このツミさんの声の録音のコンテンツには、「カラス除け」とありました。


聞いた話ですが、森に棲む野生のカラスは、
フクロウに襲撃されるのを恐れて、一晩中寝ずに警戒するのだとか。

そのために、朝まで目を開けているので、
極寒の時期の夜には、失明する個体も出るのだそうです。

そう言えば、昔、親戚宅近くの公園で
翼だけになったカラスを見かけたことが。

結構吃驚しましたが、カラスもやはり、食物連鎖の輪の中にいるのですね。

(普段、近所で見掛けるヤツらからは、
そんな雰囲気は、微塵も感じたことがありませんが…)

そんな訳で、
「カラス・スズメ除け」に「猛禽の声」はオススメのようです。


ご参考になりましたら幸いです。


文末までお目通しくださり、誠に有難う存じます。
m(_ _)m

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