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身近にある道具で味わいある絵を描く『スティックドローイング』

「下手くそだから無理」って思い込んでいませんか?そんな人こそ味わいある絵が描ける「スティックドローイング」。ペンや筆は使わず、棒と墨汁で絵を描きます。棒で描く墨汁の線はとても表情豊か。ぜひチャレンジしてみてください。


スティックドローイングって?

スティックは棒、ドローイングは描く。つまり、棒で絵を描きます。棒はなんでもかまいません。今回の書き方は割り箸を使用しますが、庭の木の枝でもプラスチックの棒でもなんでもOK。それぞれに味わいの違う線が描けます。

スティックドローイングの始まり

私はロゴやマークのデザインの仕事を請け負っているのですが、業態やオーナーの雰囲気などから、手描き文字を採用することがあります。手書き文字と言うと筆文字が一般的なのですが、私は仰々しくて堅苦しい感じがして好きではないし、墨の溜まり方や線の面白さが物足りないと思っていました。ならば と思い付いたのが「筆の反対側の棒の方で書く」ことでした。
最初は墨の付け方や棒の使い方に苦戦しましたが、とても味わいのある文字が描けることに満足し、それ以来棒で描いています。その感覚を忘れないようにと描き始めたのが飼っている猫たちの絵でした。(別記事の「うちの猫たち おもしろくてめちゃくちゃかわいい」に載せてますのでまた見てやってください)

猫っておもしろくてめちゃくちゃかわいい!!

仕事場に飾ったり、ハガキに書いて送ったりしてたら面白そうだと思う人がチラホラといて、教えてもらえないかと言われたのですが、教室を開くまでの技術ではないので、個人的に伝授しています。面白いと喜んでいただき、絵手紙の墨絵バージョンとして楽しまれている人もいらっしゃいます。梅の枝を利用してオリジナル棒を作っている人もいます。

そんな楽しそうに描かれている方達を見て思いました。「本来絵が苦手な人ほど面白い絵が描ける」。絵画教室に行くといろいろ教えてもらえるけれど型や手法が難しくて断念した人もいらっしゃいました。手法も決まりもない、素朴でダイナミックな絵を楽しく描いていただきたいと思います。

道具は身近なもので

使う道具は身近にあるものばかりです。
○鉛筆(Bとか2Bなどの柔らかい芯がいいです)
○消しゴム
○習字の墨汁
○墨を入れる蓋のあるガラス瓶/棒の先が1cmぐらい浸かる量が必要なので、皿ではなく深さのあるものが良いです。引き続き使うようであれば蓋をすればそのまま保管できるので、蓋のある瓶が便利です。以前プラスチックのボトルを使用していましたが安定性がないのと劣化が激しかったのでガラス製がいいと思います。
○割り箸 2本
○紙
○新聞紙(周りを汚さないように)

<私が使っている道具たち>

棒はいろいろ使っていますが主に使っているのはこの3本。
絵を描く時は割り箸をよく使います。

○鉛筆
○消しゴム
○習字用の墨汁(濃いタイプがオススメ)
私が使っているのは「ぼくてき」。普通の墨汁の2倍の濃さなので滲みが少ないし、しっかり黒い線が描けるので気に入ってます。
○墨を入れる瓶/色々試したけど桃屋のちらし寿司の具の瓶が使い勝手がいいです。蓋も皿として使えます。描く途中で割り箸を入れたままにしても倒れないので重宝しています。
○棒/割り箸(ダイソーの竹の割り箸を愛用してます)
     筆(毛とは反対側を使います)
○紙/ダイソーのハガキ(サイズ的にちょうどいい)

割り箸とハガキはダイソーで購入したもの。割り箸は「割らずに使える竹丸箸」
丸いので使いやすいと思います。

準備

今回はハガキにうちの新参猫「メイちゃん」を描いて友人に送りたいと思います。

新しく家族になった報告です!
ちょっと文字を失敗しましたが気にしない!!

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