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中国輸入OEMのやり方〜Amazon販売までゼロから具体的7ステップ!

こんにちは、リアルサラリーマン金太郎担当のケイと、リアルカイジ担当のコージです。

今日の内容は…

「中国の工場でOEMした商品を輸入してAmazonで販売したいと考えています」
「ただ、工程が複雑でやり方がわかりません…」

という悩みについて、答えていきたいと思います。

この記事で、中国でOEMしてAmazonで販売開始できるまで解説していきます。


中国輸入OEMとは?

まず、中国から輸入してOEMするやり方は、大きく2つあります。

それが、

  • 簡易OEM

  • OEM

この2種類です。

それでは、ここから簡易OEMとOEMの違いと、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。


簡易OEMとは?メリット・デメリットは?

簡易OEMとは、製品の一部(パッケージなど)のみを自社ブランド化することを指します。

一般的な方法としては、アリババで売られている商品に、パッケージ、タグを付け替えるというやり方です。

簡易OEMのメリット・デメリットは下記の通り。

【メリット】
・少ロットから発注可能
・資金がかかりにくい
・発注から納品まで時間がかかりにくい

【デメリット】
・簡単に真似されやすい
・品質の問題(アリババで売られている品質のまま)
・商品に「こだわり」を入れることが出来ない

メリットは、何と言っても初期投資がかかりにくいことです。

そのため、資金がない初心者の場合、簡易OEMからスタートする人が多くなります。

一方、デメリットは、ロゴやタグを付け替えるだけなので簡単に真似されやすいことです。(それでも、ただの転売ほど真似されることはない)

これをカバーする方法としては、オリジナルの画像を用意すること。

オリジナル画像を用意することで、画像検索にヒットしにくくなります。
(※中国で同じ商品を見つけるのに、最も使われているのが画像検索)

そして、もう1つのデメリットは「こだわり」を入れることが出来ないことです。

たとえば、

「この部分が品質が良くないから、別の素材に変えたい!」

と思っても、簡易OEMの場合は難しくなります。

そこまでやろうとするとOEMになるため、少ロットの仕入れでは受けてくれない工場が多くなるからです。

商品を、こだわって作りたい人にとっては、これが一番のデメリットでしょう。


OEMとは?メリット・デメリットは?

OEMとは、製品全体を自社ブランド化することを指します。

ただ、中国から輸入するOEMの場合、アリババで売られている商品を元に、素材などを改良することが一般的です。

(例)セーラー服のコスプレ衣装をOEMしたい場合。
⇛スカートの素材を、日本の女子高の制服の素材と一緒にするなど。

OEMのメリット・デメリットは下記の通り。

【メリット】
・真似されにくい
・商品に「こだわり」を入れることができる
・品質を高めることができる

【デメリット】
・ある程度のロット数の仕入れが必要(100個以上〜など)
・資金がかかる
・発注から納品まで時間がかかる

OEMのメリットは、ある程度オリジナルで商品を作るため、真似されにくいことです。

つまり、参入障壁が簡易OEMより高いので、最初は大変だけど、作ってしまえば長期に渡って稼ぎやすくなります。
(※もちろん、商品やAmazonのカタログのアップデートをすることが前提)

それに、品質にこだわって作ることで、Amazonのレビューの数値も良くなりやすいです。

一方、デメリットは、ある程度のロット数を仕入れる必要があるため、資金がかかりやすいこと。

それと、資金を回収するまで、少なくとも半年以上はかかることです。

そのため、資金がない人からすると、耐えられないかもしれません。

それに、商品を発注してから、AmazonのFBAの倉庫まで納品されるまで時間がかかります。

最初に、サンプルを作ってから発注すると、3ヶ月以上は見ておいた方が良いです。

以上が、簡易OEMとOEMのメリット・デメリットです。


【中国輸入OEM】0からAmazonで販売までの全工程

まず、

OEMで作った商品を、なぜAmazonで販売するのか?

これは、主に3つの理由があります。

・圧倒的な集客力
・FBAという神サービス
・販売が楽

これらについては、下記で詳しく解説しています。

それでは、ここから、

「0からAmazonで販売までの全工程」

ここまでの流れを、7ステップで解説します。


ステップ1)自分の強みを活かせる分野に参入する

ステップ1は、自分の強みを活かせる分野に参入するです。

なぜ、自分の強み活かせる分野に参入するのか?

それは、商品に対する知識や情熱が、商品開発、Amazonの商品ページ(カタログ)に大きく影響するからです。

つまり、他のAmazonのセラーと差別化を図ることができます。

ここでやりがちなのが、

・儲かりそうな市場
・大きい市場(需要が高い)

この2つを優先して、参入する分野を決めることです。

儲かりそう、大きい市場というのは、

・ライバルが強い
・多くの中国人セラー

この2つのセラーと争うことになります。

そうなると、広告費もかさみますし、検索上位に自分の商品を持ってくるのも難しくなります。


ステップ2)Amazonで参入する市場をリサーチ

ステップ2は、Amazonで参入する市場をリサーチするです。

ステップ1で、自分の強みを活かした分野が決まれば、実際にその分野がAmazonで需要があるか調べます。

では、

Amazonで需要がある分野というのは、どうやって調べれば良いのか?

これは、セラースプライトというツールを使って調べます。
(※本気でAmazonに参入する場合は、セラースプライトは有料プランを推奨)

このツールの使い方を詳しく解説すると非常に長くなるので割愛しますが、セラースプライトで必ず見るのは下記の2つです。

・参入する分野(商品)の検索数
・上位セラーの販売個数や月間の売上(月商)

検索数は、月間Amazonでどれくらい検索されているかの数字です。

たとえば「ヨガマット」とセラースプライトで検索すると、月間28万件ほど検索されています。

ここまでの市場でトップクラスに入ると、年間の売上で数千万円〜億になります。

もちろん、個人が参入しても勝てる市場ではありません。

検索数は5万件ほどでも、そこそこ大きい市場です。

ただ、検索数が多いからといって、単純に需要が高いということではありません。

そこで、次に見るのが、上位セラーの販売個数や月商です。

セラースプライトを使えば、その商品の月間の販売個数と売上の数字が出てきます。(※ただし、正確な数字ではないため、あくまで参考程度)

上位セラーの販売個数や売上が高ければ、検索数が低くても需要は高いと判断します。


(例)検索数が少なく、販売個数が多いAmazonの市場

ここで、質問です。

Amazonで最も需要が高いカテゴリーは何だと思いますか?

正解は「食品・飲料・お酒」です。

食品カテゴリーは、検索数が10,000くらいでも、上位セラーの販売個数が5,000個以上ということがザラにあります。

もちろん、食品には大手(明治、グリコなど)の商品もありますが、個人で販売しているセラーも多いです。

実際に、Amazonでも人気の高い「DIY・工具・ガーデン」と食品を比較してみましょう。

セラースプライトの「BSR販売数予測 」を使って、カテゴリーを選び順位を入れると月間の販売個数を予測してくれます。

今回は、DIYと食品のランキング10,000位の場合、どれくらい月間の販売個数があるか調べてみました。

結果は…

・DIY:341個
・食品:5369個

実に15倍以上もの差があります。

もちろん、これを知ったからといって、食品カテゴリーに参入しましょうと言ってるのではありません。


要は、

「検索数と販売個数(上位セラーの月商)この2つを見て、判断しましょう」

という、1つの例になります。

それよりも「自分の強みを活かせる分野」を最優先で、参入する分野は決めることが重要ということを、繰り返し伝えておきます。


ステップ3)JANコード申請、商標の取得を行う

ステップ3で、JANコード申請、商標の取得を行います。

まず、JANコードですが、「GS1 Japan」から申請します。

ただ、Amazonは「製品コード免除申請」というものをやれば、JANコードがない商品でも出品することは可能です。

ただ、毎回申請するのは面倒です。

それに、JANコードを取得するのはそこまで高くないため、JANコードを取得することをオススメします。

JANコードは、1年と3年がありますが、長期的に販売を行っていくのであれば3年が良いでしょう。

料金は合計27,500円です。(2024年2月時点)

次に、商標の取得について。

商標を取得すると「Amazonブランド登録」が出来るようになります。

Amazonブランド登録を行うことによるメリットは、主に下記の3つです。

・相乗り販売の防止 →相乗り出品者を追い出せる
Amazon Vine先取りプログラムが使える →商品をリリースして、すぐに商品レビューを入れてもらえる(有料)
・スポンサーブランド広告、ディスプレイ広告が使える

これらは、Amazonで長期的にビジネスを行うのであれば必須です。


商標の申請は専門の会社に依頼するのがオススメ

商標の申請は、下記2つのどちらかに依頼することで簡単に取得することができます。

ちなみに、私はどちらも使ったことありますが、どちらも簡単に商標を取得できました。

もし、分からないことがあれば、どちらも丁寧に教えてくれます。

そのため、専門家に詳しく聞いた上で決めた方が良いでしょう。


ステップ4)中国の工場にサンプルを発注

ステップ4で、中国の工場にサンプルを発注します。

中国の工場とのやり取りは、全て代行会社を通じて行います。

簡易OEM、OEMを行っている代行会社は、たくさんあるので、自分にあった代行会社を探すのがベストです。

ただ、

「OEMでオススメの代行会社が知りたい」

と思われた場合は、イーウーパスポートを使っておけば間違いはないです。

しかし、イーウーパスポートは月額29800円がかかります。

その分、代行手数料が無料というシステムです。

そのため、

「月額29,800円はキツい…」

という人は、別の代行会社を探しましょう。

代行会社と契約したら、自分がOEMしたい商品をアリババ(1688)で探します。

箱、袋、付属品なども必要であれば、それらもアリババで探しましょう。

その後、代行会社に

「商品のサンプルを取り寄せて欲しい」

と依頼します。

サンプルを取り寄せて、改善ポイントがあれば代行会社に伝えて、再度作り直してもらいます。

実際に商品を見てみると、全然違うということは、よくあるので。

ただ、完璧にこだわり過ぎると時間がかかるため、ある程度、満足がいくものであればOKすることも重要です。

実際に、Amazonに出してみて、お客さんからフィードバックをもらって改善する。

こっちの方が、お客さんにとって良い商品を作れます。


補足)イーウーパスポートでOEMを依頼する場合

イーウーパスポートの場合、有料会員になると1人担当者の方が付きます。

そして、担当者の方とチャットワークでやり取りしながら進めていきます。

たとえば、

・商品に合う箱を製造している工場を探してほしい
・パッケージにロゴを入れたいから工場を探してほしい
・一部、素材を変えたいから作成できるか工場に聞いてほしい

このようなことを相談することも可能です。

そのため、私がOEMの経験が全くない状態の頃でも、意外と簡単に進めることができました。

月額費用はかかりますが、中国のパートナーを雇用してサポートしてもらう感じです。


ステップ5)中国の工場に商品を本発注

サンプルで満足いくものができたら、中国の工場に商品を本発注します。

これが、ステップ5です。

本発注は、簡易OEMとOEMで最低の発注個数は異なります。

・簡易OEMの場合は、数個から可能。(工場による)
・OEMの場合は、最低ロット数が工場によって決まっている(100個〜など)

そのため、OEMの場合は特にサンプルが大事になるわけですね。

そして、発注する数は、Amazonで販売目標の2ヶ月〜3ヶ月分くらいを発注します。

販売目標は、セラースプライトで直近の同じ商品のカタログ(カタログを出して間もない)の販売個数を調べて発注するようにしましょう。

(例1)直近のカタログが月間50個売っている(バリエーションなし)⇛100〜150個を発注

(例2)直近のカタログが月間100個売っている(3つのバリエーション) ⇛1バリエーションにつき66〜100個ほどを発注

ただ、最初は広告を使って、赤字覚悟で売っていきます。

なぜかというと、Amazonの自然検索(SEO)で上位表示させるためです。

Amazonで上位表示させるためには、注文数が大きく関係しています。

つまり、広告経由で注文が入った場合でも、順位アップに影響するのです。

しかし、在庫切れになると、AmazonのSEOもガクッと落ちます。

そのため、できれば在庫は少し余裕がある方が望ましいのです。

この辺りは、自分の資金との兼ね合いで決めると良いでしょう。


ステップ6)Amazonのカタログを作成

そして、本発注している間にAmazonのカタログを作成していきます。

これが、ステップ6です。

カタログ作成で、重要な順にランク付けすると下記の通りです。

・商品画像
・A+コンテンツ(追加の画像 + 商品説明)
・商品タイトル
・商品説明

それでは、順番に重要なポイントを箇条書きにして解説します。

【商品画像】
・Amazonの画像の1枚目は背景が白、その他の画像は文字入れOK
・全カット、カメラマンに撮影してもらう
・イーウーパスポートの場合、商品の撮影も依頼可能(有料)
・1枚目以外の画像には、必ずキャッチコピー、商品を表す文字入れをする
・専門機関の検査結果など「権威性」があるもの画像があると、なお良い
・画像の7枚目は動画を挿入可能
・動画は登録者が多くないYouTuberに依頼してみる(SNSなどでコンタクトを取ってみる)

【A+コンテンツ】
・商品画像より見られるところ(下にスクロールした時に出てくる箇所)
・商品画像とは別の文字入れした画像を掲載する
・専門用語、商品を使う場面、商品を使った時の未来などを「画像+文字」で訴求する
・インフルエンサーなどに商品を提供して、写真を使わせてもらうのもアリ

(例)A+コンテンツ 出典:Amazon

【商品タイトル】
商品タイトルの付け方⇛(ブランド名)+(商品名)+(検索されてるキーワード)+(商品を表すコピー)+(その他キーワード)

(例)
・NILE→ブランド名
・ヘアオイル→商品名
・ヘアオイル メンズ 洗い流さないトリートメント→検索されてるキーワード
・エアリーライト→商品を表すコピー
・アップルフラワーの香り→その他キーワード

出典:Amazon

検索されているキーワードは、セラースプライトでリサーチ

【商品説明】
・主要な特徴を5行で説明。✅を冒頭部分に入れると目立つ
・サイズ、素材、容量などを記載
・【ご利用方法】などの【】を入れると分かりやすい
・商品説明文は「A+コンテンツ」で代用はできる
・SEOに多少影響があるので、記入はしておいた方が良い

最初に作ったカタログというのは、一番下手な状態です。

そのため、カタログは一度作って終わりではありません。

・商品を改良したら画像も変更
・モデル着用などの画像を追加
・キャッチコピー、商品説明の文章を変更

これらを繰り返し行って、常にアップデートしていきます。


ステップ7)商品が完成したらFBAの倉庫へ直送

Amazonのカタログが完成して、商品が完成したらFBAの倉庫へ直送します。

これが、ステップ7です。

商品が完成すると、代行会社から連絡が来ます。

そこから、できれば代行会社に検品と梱包まで行ってもらい、FBAの倉庫へ直送します。

検品と梱包を日本国内でやろうとすると、余計にコストがかかっていまい利益率も低下します。

全て中国で完結する流れを作るために、代行会社選びというのは重要なんですね。

中国からFBAまでの配送方法には、

  • 航空便

  • 船便

大きく分けて、この2つがあります。

それぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。

【航空便】
(メリット)到着までの日数が短い(5日前後)
(デメリット)費用がかかる

【船便】
(メリット)費用を抑えることができる
(デメリット)到着までの日数が長い(3週間ほど)

それぞれのメリット・デメリットは逆になるので、使い分けるのが良いでしょう。

たとえば、

大量の商品をFBAに納品する場合は、予め余裕がある段階で発注して船便を使う。
Amazonで在庫切れを起こしそうで時間がない。商品が少量の場合は航空便を使う。

個人的には、費用が抑えられる船便の方がオススメです。


まとめ


【簡易OEMとは?】
・製品の一部(パッケージなど)のみを自社ブランド化することを指す。
・アリババで売られている商品に、パッケージ、タグを付け替えるというのが一般的なやり方

(メリット)
・少ロットから発注可能
・資金がかかりにくい
・発注から納品まで時間がかかりにくい

(デメリット)
・簡単に真似されやすい
・品質の問題(アリババで売られている品質のまま)
・商品に「こだわり」を入れることが出来ない

【OEMとは?】
・製品全体を自社ブランド化することを指す。
・アリババで売られている商品を元に、素材などを改良することが一般的なやり方

(メリット)
・真似されにくい
・商品に「こだわり」を入れることができる
・品質を高めることができる

(デメリット)
・ある程度のロット数の仕入れが必要(100個以上〜など)
・資金がかかる
・発注から納品まで時間がかかる

【中国輸入OEM】0からAmazonで販売までの全工程
ステップ1)自分の強みを活かせる分野に参入する
ステップ2)Amazonで参入する市場をリサーチ
ステップ3)JANコード申請、商標の取得を行う
ステップ4)中国の工場にサンプルを発注
ステップ5)中国の工場に商品を本発注
ステップ6)Amazonのカタログを作成
ステップ7)商品が完成したらFBAの倉庫へ直送

今回は、中国でOEMした商品を輸入して、Amazonで販売するまでの工程を解説しました。

ここまで解説してきましたが、私達はAmazonのOEMを推奨しているわけではありません。

もし、自分の強みを活かせる分野があって、勝てる自信がある人は、参入しても良いと思います。

逆に、

「AmazonのOEMって、上手くいけば不労で収入が入ってきそう」

という場合は、参入しても厳しいと思います。


その理由は、

・Amazonは世界一のECサイトなのでライバルも強い
・Amazonには安く買いたい人が集まっているので、価格競争になりがち
・広告費などの経費がかかるので、利益率も高くない
・結局、税金で持っていかれる

そして、Amazonというプラットフォームで戦う以上、Amazonのルールに従うしかありません。

一方、自分のファンを作っている人は、Amazonのようなプラットフォームを使う必要もありません。

なぜなら、プラットフォームなんか使わなくても、自分から商品やサービスを買ってもらうことができるからですね。

これが、正しい個人(弱者)の戦い方だと思います。

ぜひ、ここを目指して、少しでも参考にしていただきますと幸いです。

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