その英単語は、英語由来?フランス語由来?ラテン語由来?

英語を学んでいくと、同じ意味の単語が複数あることに気づきます。
なぜこのようになっているかというと、英語は、その歴史の中で、様々な言語からの借用語(=他の言語から取り入れて使われるようになった語)を取り入れているためです。
今回は、英単語の由来を大まかに捉えることを目指した内容を書きたいと思います!

英単語は、ざっくり以下の3種類に大別できます。もちろん、ギリシャ語など他にも多くの言語から単語が入ってきているので、あくまでざっくりと分けた場合です。

  1. 英語由来の単語

  2. フランス語由来の単語

  3. ラテン語由来の単語

英語の歴史は、5世紀から始まっています。
それ以後の歴史を振り返ると、フランス語、ラテン語由来の単語が、それぞれ英語に流れ込む大きなきっかけがありました。

フランス語由来の単語の増加(1100年頃~)

1100年ごろには、ノルマン征服、つまりノルマンディー公ウィリアムが英国を征服することとなりました。
ウィリアムの母語がフランス語であったことから、この時期には支配階級の言葉はフランス語となり、この時期に多くのフランス語が英語に流れ込みました。

ラテン語由来の単語の増加(1500年頃~)

1500年頃になると、英国においてルネサンスが始まり、ギリシャ、ラテンの古典研究が盛んになります。
その結果、多くの古典語が入ってくることとなり、特に沢山のラテン語が流入することとなりました。

このように、歴史上、フランス語とラテン語が英語に入ってくる機会があったため、今の英単語には、同じ意味でも、

  • 英語由来の単語

  • フランス語由来の単語

  • ラテン語由来の単語

が併存する形となっています。
これが、冒頭で話した、「同じ意味の単語が複数存在する」ことの大きな要因です。

そして、英語由来の単語を用いる場合と、フランス語・ラテン語由来の単語を用いる場合とで、ニュアンスが多少異なり、フランス語・ラテン語由来の単語を用いたほうが堅苦しい、もしくは格調高いイメージになります。

これを知っていると、英語学習をする上での気付きを得やすくなるかなと思っています。
語源を調べるのが好きな僕にとっては、フランス語やラテン語由来の単語の方が、調べ甲斐があって好きです(笑)。

今回は、英単語が大きく3つに分類できることについて書いてみました。
今度、具体的にどのような単語がどう分類できるのかについても書いてみたいと思います!

参考文献:寺澤盾著 「英語の歴史」 中公新書(2008)

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