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だって好きだもん

徒然なるままに。
私が愛するダーリンは、シャイです。
そして寂しがり。
感情を表現することが苦手です。
理性的に感情のゆらぎを説明するのは大得意なのだけれど、その瞬間瞬間の「悲しい」「淋しい」「好き」とかを表現するのは不得意です。

感情優先の女性である私からしたら、違いがよくわからないのですが、感情のままに振る舞うのが理性的でない、生産性がない、とかみたいです。
私は感情のままに表現するのが美徳と思っていたので、瞬間に心を委ねていたのですが、彼が最も苦手なのが怒りという感情です。

私がイライラして声を荒げるとすぐに拒絶する。
会ってくれなくなります。
私が落ち込むのを見かねて、知人がいつも仲裁に入ってくれるのですが、何度も繰り返してしまう。
私、プレ更年期でもありますし。
PMS持ちですし。

克服するのは難しいですね。

けれど、ここへ来てようやく、PMSとの付き合い方を分かってきたように思います。
ざっくり言うと、PMSは自分が招いている。

ええっ!?そんなことないわよ!毎月こんなに辛いのに!!解ってないわね!!

とお思いでしょう。 
解ります。私だってコントロールするのは難しいのですから。
でもね、ちょっと聞いて。

自分の体は何で出来ていると思います?

自分が摂取する食事で出来ていますよね。
朝起きてからの朝食。もしくは起きぬけの白湯。お水。お茶。そして10時のおやつ。お茶やコーヒー。お昼ご飯。そしておやつ。夕ご飯。
それらに付随するもの。

身体に気を使ってます?
白米より玄米とか、玉子焼きよりゆで卵とか、お砂糖入のコーヒーより無糖ブラックとか。
揚げ物より焼き物とか、炒めるより茹でるとか。
小腹が空いたら甘い物とか。
そういう、何気なく口に入れてしまうもの。

私、気にしてませんでした。
 
白米大好きだし、白砂糖って調理しやすいし、コーヒーはブラックだけど、起床直後に飲んじゃうし、空腹でも飲んだりして、1日中カフェイン摂ってる。
チョコレート大好きで、頭痛がするのも気にしないでずっと食べてた。
お腹が空くと頭が回らなくなるから、菓子パン食べたりして。するとすぐに元気が出て、仕事が捗る。
そんな生活をしていたら、PMSと仲良くなって、離れられない関係になっていました。

その頃、愛しのダーリンに出会って、食に気を使う人で料理上手で、尊敬できるなぁと思っていたの。
そして、彼と出会ってから迎える、人生最大の体重。153センチ57キロ。

「お前、首の後ろに段々が出来てる」

ダーリンに言われて、私はハッとしたの。
夜ふかしして、水分たくさん取っていたわ、甘いものだって遠慮なく食べたし、ご飯ももりもり食べたわ。体が重いのは気づいていたの。それなのに…!!!

そして、別な知人にオバサン呼ばわりされた事で、私はダイエットを決意したの。

「とりあえず、タンパク質な。食事量は減らさなくていい。一ヶ月に1キロ減らすつもりで、気長に。無理するとリバウンドするから」
ダーリンの指示通り、タンパク質に気をつけたの。納豆とゆで卵。白米も食べて、お味噌汁を欠かさない。
初めて2週間は変動がなかった。
「減らないんだけど…」
泣きそうな私に、ダーリンは笑った。

「そのうち減るから、焦るな。体が食事に対応してるところだから。体が納得したら減るから」

そう言ってくれた直後、2キロ痩せた。
なんにもしていない。スルスルと。
びっくりした。
「最初から飛ばすなよ。リバウンドするぞ」
「無理してないの。急に痩せたの」
そして、その後の一ヶ月でまた1キロ痩せた。
嬉しくて嬉しくて、ダイエットって楽ちん!と思った。

「よし、飯いくか」
ダーリンはそう言った。
「え、せっかく痩せたのに」
「急に飛ばすと良くない。食べても増えないから。減って増えて減って増えてして、少しずつ右肩下がりに減っていくのが理想なの」
無理せず、体に教え込むようにして体重を減らすのが理想だって。私はその通りに従ったのだけど、そこから減らなくなってしまった。

停滞期。
急に3キロ痩せたから?
目標は49キロだった。
無理しても良くないから、お前の身長なら、それらでも充分だろ。歳もあるし。
はい。若くないので、45キロとか自信がなかった。ガリガリでも魅力が薄れるかと思って。
私の人生の痩せ体重は47キロでしたし。

出産もした39歳だったので、どこまでできるか分からなかったのでね。
停滞期になって、私は食事量を減らしてしまった。
少しずつ、少しずつ。そのうち食べることも怖くなって、最終的に10ヶ月で47キロになっていた。
目標は達成されたけれど、私は精神的に不安定だったかも。生理が近くなるとイライラが止まらなくて、不安とも隣り合わせだった。意味もなく泣けてきたりする。ダーリンと衝突するようになった。
何度か繰り返して、ダーリンはとうとう私は私に会ってくれなくなった。
私は泣いて泣いて、それでも諦められなくて…。

ダーリンはどこかで私を好きでいてくれる、っていう確信があって、表面の私はひどく落ち込んでいるのだけれど、もうひとりの私は遠くで落ち着いていた。
せっかく痩せたのに、これじゃ何にもならない。

人生が終わってしまう…。

リバウンドして、でもまだ減って。
体重をキープしていたところで、知人伝いに会ってもいい、って連絡。
ラインは既にブロックされていたので、直接のやりとりはナシ。
その時は緊張しすぎて、会うなりお酒を飲んでしまって、大したことは話していない。
俺に喧嘩売らないで、周りと仲良くして。それだけ。みたいな感じだった。
そこから少しずつ少しずつ、ぎこちなく近寄っていって、顔色を見れるようになって、やっと仲直りできのは五ヶ月後のこと。
でもまた喧嘩しちゃった。
それで、ようやく、喧嘩するのは私が生理前だからだ。と気づく。それって生理前症候群ってこと?別名PMSってやつだ。

そこから、私とPMSの付き合いは続いている。
昔から付き合っていたけれど、気づかなかったのだ。「生理ちゃん」みたいに挨拶ないし、私を気遣ってくれないし、寝込むほどには酷くないから、自覚がなかったのだ。

けれど、ダーリンと関係を悪化させたことで、やうやく気付いたの。
私はPMSだって。
生理前からダーリンに接触しないようにしたり、鉄剤をたくさん飲んだりしたけど、根本の解決には至らなかった。そういうもんだ、と思っていたのね。
そして、自覚して四年目。
体重は53キロで、生理前の本日。
やっと気づいた。

PMSには、タンパク質が重要だと。

私は生粋の貧血。
倒れたりしたことないけど、健康診断ではいつも貧血だった。薬を飲んだ時は治るけれど、止めるともとに戻ってしまう。自分では不自由がないから放っておいた。
そして43歳の現在、貧血もタンパク質で解消できると理解した。
前に10キロ痩せた時。
タンパク質をきちんと摂取していた時は、体調がすこぶる良かったのだ。貧血も感じず、ハツラツとしていた。PMSも感じにくくなっていたのだ!

それが、食事を節制しだした時から酷くなり、PMSも今までになく爆発した。
そして現在は、タンパク質を気にする生活を再開している。
納豆としらすとキムチと玄米。
超簡単な味噌汁も欠かさない。
生理前なので食欲が旺盛だが、外食するときは野菜を食べてからメインを食べる。それか、いっそ肉をメインに食事を摂る。
そしたら、今回のPMSは穏やかじゃないか!
イライラはどうしても起こるので、命の母ホワイトを欠かさず飲み、気持ちの浮き沈みもきっちり眺めている。
こうして色々な角度から対策していくと、PMSをコントロール出来そうな気がする。なかなか手ごわい相手だから、油断は禁物だ。
けれど、これを克服した暁には、ダーリンとのラブラブな日々が待っていると思うのだ。

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